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どうしても欲しかった結果。昌平のU-17高校選抜MF篠田翼が埼玉決勝で先制弾

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前半18分、昌平高MF篠田翼が右足で先制ゴール

[6.19 インターハイ埼玉県予選決勝 昌平高 2-1 成徳深谷高 NACK]

 ゴールを欲していたアタッカーが、大一番で先制点を叩き出した。前半18分、昌平高MF篠田翼(3年=FC LAVIDA出身)が、MF荒井悠汰(3年)の左足シュートのこぼれ球に反応。「ボール転がった時に『もう打てる』と思って、スライディングで振って、それが入ったという感じです」。今大会初戦に続くゴールが決まると仲間たちが一斉に駆け寄り、ベンチの藤島崇之監督も大喜びしていた。

「点獲れ、と常に伝えていました。チャンスメークや推進力はある。あれは良いゴールでした。練習の中でも常に意欲を持ってやってくれている」と藤島監督。1年時の選手権でいきなりゴールを決めている篠田は今年、U-17日本高校選抜にも選出されているが、チームで得点を挙げられていなかった。

 強烈な推進力でゴールへ迫るなど強みを発揮する一方、プリンスリーグ関東1部は現在無得点。篠田は「点の意識が薄かったかなと思います。打てるところで(ドリブルで)抜いたり、振れるところでやめたりというのがあった」と自己分析する。

 だが、日常からゴールを意識してきたMFは決勝で、「絶対に点を獲りたいという思いがあった。きょうはあそこ打てると思って振ったので」という一撃。そのシュートへの姿勢がチームにとっても大きな先制点に繋がった。

 U-17日本高校選抜のチームメートたちの活躍は意識しているという。「結構、SNSで他の子が代表選ばれたり、結果出しているのを見て、自分も負けていられないと思いましたし、俺もやっているんだというのを見せたいなというのがありました」。その思いも表現するゴールだった。

 この日は得意のドリブルでPAへ切れ込むシーンも。また、後半にはFWへポジションを移して守備面でも奮闘した。目標は高校からのプロ入り。「アピールしたい」という篠田が全国大会でもゴールを決めて評価を高める。

(取材・文 吉田太郎)
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