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「得点を、結果を意識していた」。中国地方屈指のタレント、瀬戸内MF江川楓が大津から鮮やか同点弾

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後半30分、瀬戸内高MF江川楓が間接FKから同点ゴール

[7.25 インターハイ2回戦 大津高 3-1 瀬戸内高 徳島市球技場第2競技場]

 中国地方屈指のタレントがV候補の一角、大津高のゴールをこじ開けた。0-1の後半30分、瀬戸内高(広島)はPA左角付近で間接FKを獲得。サインプレーから、MF江川楓(3年=福山ローザス・セレソン出身)が右足シュートを逆サイドのゴールネットに沈めた。

 コントロールされた素晴らしい一撃。江川は「自主練習していて、あそこしかないなと思って蹴ったら入りました。何回も練習しているんで、自信があったので決められて良かったです」と振り返る。

 江川は昨年のU-17日本高校選抜メンバー。下級生時から広島の強豪で先発を務めてきたが、全国大会で結果を残すことができていなかった。それだけに、特別な思いを持って今大会に臨んでいたようだ。

 この日の前半はダブルボランチの一角、その後2シャドーの一角へポジションを移した。堅守・大津にビルドアップを封じられ、なかなか良い形で引き出せなかったが、それでもボールを受けた際には巧みにボールを運んでチャンスメーク。そして、終了間際に待望のゴールを決めた。

「ずっと今大会で自分は得点を、結果を意識していました。1点ビハインドだったんですけれども、自分が点獲って流れを変えようと思っていたんですけれども、ああいう形で決められて。(敗れたことは)悔しいですけれども、選手権へ向けて切り替えてやっていきたい」。全国大会でも活躍できる実力を示した。次は、チームを上位へ。そのためにより力を磨いて選手権を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
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