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リベンジの舞台まであと1勝!前回準優勝の米子北が3-0で湘南工大附に快勝し、4強入り

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米子北が快勝で4強入り。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.28 インターハイ準々決勝 湘南工科大附高 0-3 米子北高 JAアグリあなん陸]

 米子北が2年連続の4強入り! 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技(徳島)は28日、準々決勝を行い、前回大会準優勝の米子北高(鳥取)がc湘南工科大附高に3-0で快勝した。

 悲願の日本一を目指す米子北がリベンジの舞台まであと1勝に迫った。米子北は4-4-2システム。GK畠山壮哉(3年)、右SB梶磨佐志(2年)、CB森川和軌(3年)、CB倉田大雅(3年)、左SB野田徹生主将(3年)、中盤は上原颯太(2年)と仲田堅信(2年)のダブルボランチで右SH浅野颯真(3年)、左SH中井唯斗(3年)、2トップは小橋川海斗とU-17高校選抜の福田秀人(3年)がコンビを組んだ。

 一方の湘南工大附は4-1-4-1。GKが岩崎翔(3年)で右SB高橋陽翔(3年)、CB三浦翔遼人主将(3年)、CB小川源生(3年)、左SB伊藤大輔(3年)、1ボランチが小島大和(3年)でインサイドハーフが三觜真生(3年)と村岡遊(3年)、右SHが今大会4得点の大木啓汰(3年)、左SH中山陽輝(2年)、1トップを岩崎由磨(3年)が務めた。
 
 立ち上がり、ボールを繋いで攻める湘南工大附は10番の中山が左サイドから仕掛けて右足シュートを打ち込む。一方の米子北は7分に早くも選手交代。上原とMF石倉亜連(2年)を入れ替える。すると、直後の9分にはショートカウンターから小橋川が先制点を決めた。

 米子北はさらに16分、右サイドでの倉田が奪い返しに成功。縦へのドリブルからラストパスを入れると、こぼれ球を石倉が押し込み、2-0とした。 湘南工大附は相手を見ながらボールを動かして反撃しようとするが、米子北は相手のわずかなズレを逃さない。間を通そうとしてくるボールをインターセプト。素早く前線へボールを入れ、クリアを拾ってまた仕掛けた。

 湘南工大附はカウンターから高橋が抜け出しかけるシーンもあったが、米子北はピンチになる前に阻止。前半終盤へ向けて湘南工大附がポゼッションする時間を伸ばしたが、コンパクトに守る相手の前になかなかショートエリアまでボールを運ぶことができない。逆に米子北は35+3分、DFライン背後へ抜け出した福田が右足ループシュートを決めて3-0で前半を終えた。

 後半、湘南工大附はパスワークにリズムが出てくる。三浦、小川、小島から丁寧にボール繋ぎ、一つ奥側の選手へのパスや1タッチも交えて前進した。だが、米子北は相手の横への揺さぶりに対してスライドの動きを徹底。狙いを持ったディフェンスでインターセプトし、シュートをブロックする。

 米子北は12分に浅野とMF長谷川暖(3年)を交代。湘南工大附も大木とFW橋山翔太(3年)を入れ替えた。湘南工大附は間や裏を取りかけるシーンもあったが、米子北は野田や倉田がカバーし、中盤もスペースを与えずに守るなど無失点を継続。米子北は26分に小橋川と仲田をFW森田尚人(2年)とMF藤原壮志朗(2年)へ、33分には福田をFW音田英琉(3年)と入れ替える。

 湘南工大附は岩崎由とFW前田蓮(3年)を交代。ピッチ内から「点取りに行くぞ」と声の挙がる湘南工大附は最後まで諦めずにゴールを目指したが、米子北の堅守は崩れない。3-0のまま試合終了。米子北が2年連続の準決勝進出を決めた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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