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横山杯決勝、『LIGA KANTO U-18』に続く対戦。帝京は切磋琢磨してきた前橋育英とのインハイ決勝で勝利目指す

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21年12月の横山杯決勝。帝京高(青)はインハイ決勝で、切磋琢磨してきた前橋育英高からの勝利を目指す

[7.29 インターハイ準決勝 帝京高 1-0 昌平高 鳴門大塚]

 帝京高(東京)は昌平高(埼玉)との準決勝を1-0で突破し、02年以来4度目の優勝まであと1勝。復活Vを掛けた決勝の対戦相手は、前橋育英高(群馬)に決まった。

 両校は昨年12月に「全国ユース招待サッカー大会 ~YOKOYAMA MEMORIAL CUP~」(横山杯)決勝で対戦。選手権予選で敗れて新チームに移行していた帝京はFW伊藤聡太主将(3年、※以下学年は現在)やエースFW齊藤慈斗(3年)、昌平戦で決勝点のMF山下凜(3年)らが先発し、前橋育英はMF徳永涼(3年)やMF根津元輝(3年)ら選手権メンバーが不在だったものの、現在の主力組が先発の多くを占めていた。

 試合はMF井上駿也真(3年)の2ゴールとMF青柳龍次郎(3年)のゴールによって前橋育英が3-1で勝った。敗れた帝京だが、この横山杯ではCB大田知輝(3年)が最終ラインの要へ成長し、齊藤が他との違いを示す活躍。日比威監督も「(怪我人が多い中で)意外とできている部分が多かった」と評価する大会で、冬場に得た自信は現在のチームに好影響を及ぼしている。

 また、帝京と前橋育英の2校は今年、Jクラブユース3チームと高体連3チームによって発足した新リーグ、『LIGA KANTO U-18』に参戦中だ。3月の対戦はともにサブ組中心の陣容。青柳のゴールなど5-1で前橋育英が勝利している。

 加えて、帝京は昨年のプリンスリーグ関東で前橋育英に0-3で敗戦。山下は「強いです」と宿敵の強さを認める。だが、今回の対戦では、切磋琢磨してきた前橋育英を倒して頂点へ。山下は「今まで古豪復活と言われているんですけれども、新しい帝京を作りたいと思っていて、絶対に明日も優勝して、それから強いチームにしていきたい」。楽な対戦相手でないことは身をもって体感しているだけに、全てを出し切って白星と日本一の座を掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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