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初Vもぎ取る延長スーパーミドル弾! 大商学園が十文字との死闘制して“インハイ”飾る

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大商学園がインハイ初優勝を果たした(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.30 インターハイ女子決勝 十文字 0-1(延長) 大商学園 徳島市球技場第1競技場]

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」女子サッカー競技(徳島)は30日、徳島市球技場第1競技場で決勝戦を行った。女王の座を懸けて十文字高(関東2、東京)と大商学園高(近畿2、大阪)が激突。延長戦までもつれ込んだ試合を大商学園が1-0で制し、初優勝を果たした。

 夏の女王決定戦。19年以来2度目の制覇を目指す十文字は、ここまで徳島商高(○13-0)、東海大福岡高(○4-0)、日本航空高(○2-1)を破ってファイナルへ。対する大商学園は、尚志高(○3-0)、AICJ高(○2-1)、日ノ本学園高(○3-2)を下して初優勝が懸かった決勝に駒を進めて来た。

 試合は立ち上がりから十文字がアグレッシブな攻撃を見せる。DF早間美空が左からMF野村亜未が右から積極的な攻め上がりを見せると、FW氏原里穂菜をターゲットにゴール前へ。MF野口初奈が前後のリンク役を務め、試合を優位に組み立てた。

 それでも、GK井上加菜美ら大商学園の守備陣が守るゴールを破ることができない。スコアレスで前半を折り返した。迎えた後半は、大商学園が盛り返し、一進一退の攻防に。後半終了間際には、相手の背後に抜け出したFW鬼頭こはながシュートを放つも、クロスバーに直撃し、ゴールとはならなかった。

 70分間で決着がつかなかった試合は10分ハーフの延長戦へ。すると、延長後半8分に試合が動く。ゲームを通してターゲットとなっていたFW亀井七奈が、敵陣中央の右から狙いすましたミドル弾。意表を突いたシュートはゴールに吸い込まれ、先制点を手にした。

 残り少ない時間で同点を狙った十文字だが、勢いに乗った大商学園が攻撃の隙を与えない。覆いかぶさるような前線からのプレッシングにボールを奪ったあとは、敵陣深くの角を狙う徹底ぶり。大商学園が1点を守り切り、死闘を制した。

 夏の女王は大商学園に決定。初優勝で今年の“インハイ”を飾った。

●【特設】高校総体2022

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