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「大会を通して団結して、凄く良いチームに」。日本一のキャプテン、MF徳永涼が求めた前橋育英のメンタリティ

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前橋育英高MF徳永涼主将が優勝カップを掲げる。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.30 インターハイ決勝 帝京高 0-1 前橋育英高 鳴門大塚]

 目指していた日本一のキャプテン。前橋育英高(群馬)MF徳永涼(3年)は優勝直後のインタビューで「素直にとても嬉しい」と実現した喜びを口にした。

 名門・前橋育英にとって重要な番号、「14」を2年時から背負う注目ボランチ。今春はU-17日本高校選抜の心臓として大活躍した。同チームの蒲原晶昭監督(佐賀東高)が「ゲームの中で完全にリーダーシップを取ってくれるんで、攻撃にしても、守備にしても監督がピッチにいるような感覚で、良くまとめてくれたなと思います」と絶賛するほどの存在。その徳永は3冠を目指す前橋育英でもプレーで、声でチームを引っ張ってきた。

 名門校が、インターハイでは13年ぶりとなる決勝進出。徳永はこの日もビルドアップと切り替え速い守備の中心になった。対峙した帝京高(東京1)が驚くほど高い質を見せた攻撃の舵を取り、その中で自身に一つのミスも許さない徳永は一本一本正確なパス。そして、後半11分のピンチで誰よりも速くPAへ戻り、一人で阻止したのが徳永だった。

 カウンターを止め切れなかったシーンもあり、目標とするパーフェクトなプレーではなかったかもしれないが、それでも存在感のある動き。本人は何よりも「キャプテンとして、声掛けの部分とメンタリティのところで自分が締めるところで締めれた」ことを喜ぶ。

「チームのことを第一に考えて、トーナメントは技術だけでなくてメンタルのところが半分以上を占めると思うので、そこのところのコントロールを自分がして、結構強く自分は言うので、そこをみんながフォローしつつっていうことができていました。大会を通して団結して、凄く良いチームになってきているなというのは凄く思います」

 前橋育英は、ベンチの選手たちが率先して声がけ。ピッチに立っている選手がそのサポートに全力で応えようとする好循環があった。また、一人ひとりが技術力を発揮していた一方で見せていた勝負強さや気持ちの強さ。他を上回るようなメンタリティ、団結力に加え、群馬に残っている仲間たちの声も優勝の原動力になった。

 徳永は「みんな、応援のメッセージとかもくれていて、『頑張れよ』というメッセージをくれていたので、このあとみんなに『勝ったよ』という報告と『ありがとう』ということを伝えたいです」と微笑んだ。

 大会前、「凄く良い景色なんだろうな」と想像していた日本一の景色を見た。同時に、次の目標へのスタートとなる優勝だ。「ここで優勝で終わるか、準優勝で終わるかでは全然違うと思いますし、優勝で終われたからこそやっぱり次は狙われると思うので、自分たちの目標はあくまで3冠なので、ここからまた引き締めて、選手権とプレミアを獲れるようにチーム一丸となってやっていきたい」。人一倍の向上心で自身とチームを引き上げるキャプテン。日本一のその先を目指して、また新たな一歩を踏み出す。

(取材・文 吉田太郎)
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