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鹿児島城西MF山下慶人が「キレキレ」のドリブルで攻撃牽引。決勝は決めて、勝つ

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鹿児島城西高MF山下慶人(3年=FCKマリーゴールド天草U-15出身)は鋭いドリブルで攻撃を牽引

[5.26 インターハイ鹿児島県予選準決勝 鹿児島城西高 4-0 鹿児島情報高 OSAKO YUYA stadium]

 鹿児島城西高の新田祐輔監督が、「キレキレですね」と評するアタッカーだ。MF山下慶人(3年=FCKマリーゴールド天草U-15出身)はこの日、前線で機動力を発揮。本人はドリブルで抜く回数が少なかったこと、得点できなかったことを悔しがっていたが、チームからは流れを変える2点目をもたらしたMF石内凌雅(3年)や2得点のFW上間大嘉(3年)らと同等の評価を得ていた。

 ドリブル、抜け出しとゴールへ向かう動きが光る。50m走6秒台前半の俊足。対峙したDF、カバーのDFも見ながら、スピードを意識したドリブル。機動力を活かして潜り込むように相手のポケットへ侵入し、シュートへ持ち込んだ。

 後半、流れの悪い時間帯も続いていた中、鋭い抜け出しから連続でDFを振り切り、決定的なシュート。「タイミングずらして入るかなと思ったんですけれども、ボールも弱かったのでもっと強く打てたら良かった。もっと点に絡んで頑張っていきたい」と首を振ったが、怪我明けの選手の多いアタッカー陣を力強く引っ張った。

 鹿児島城西は今年、県新人戦と九州新人戦で優勝。だが、山下は県新人戦の2戦目で負傷し、九州大会もほとんど出場機会を得ることができなかった。「チームが勝つのは嬉しいけれど、自分も負けていられない」という思いに。ここへ来てコンディションが向上し、プリンスリーグ九州1部で続けて先発した山下は、インターハイ予選でもシャドーの位置で先発を任されている。

 FWエデン・アザールを理想像に挙げる山下は、今回の決勝で活躍して勝つ意気込みだ。「どっちが来ても良い相手なので、点決めてチームも勝ちたいです。守備も攻撃もチームのために走って点も取れて勝てたら最高です」。県新人戦、九州新人戦に続く勝利が絶対の目標。その上で、今回は自分がゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
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