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「大迫勇也選手を体現できるような選手に」。鹿児島城西FW大石脩斗は初選出のU-16代表で結果を求める

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鹿児島城西高FW 大石脩斗(1年=太陽SC U-15出身)はU-16日本代表で結果を残す

[5.27 インターハイ鹿児島県予選決勝 鹿児島城西高 0-2 神村学園高 OSAKO YUYA stadium]

 U-16日本代表に初選出された鹿児島城西高FW 大石脩斗(1年=太陽SC U-15出身)が、31日に開幕するU-16インターナショナルドリームカップ2023 JAPANでの活躍を誓った。
 
「入りたいという気持ちもあったんですけれども、あまり意識はしていなかったです」という年代別日本代表入り。サニックスカップやプリンスリーグ九州、そして球蹴男児U-16で見せたスケール感大きなプレー、得点力が初選出を引き寄せた。

 周囲から代表入りの噂が聞こえていたというが、25日発表のメンバーに名を連ねて素直に「嬉しいです」。26日のインターハイ鹿児島県予選準決勝、27日の同決勝でチームに貢献してU-16代表に合流するつもりだった。

 26日の鹿児島実高戦では後半27分からの出場だったが、同31分に中央でDFと入れ替わってボールを運び、右前方へスルーパス。新田祐輔監督も「あのスルーパス凄かったですね。あんなプレーもできるんですね」と驚くプレーで4点目の起点となった。またダイナミックなトラップ、身のこなしなど短い時間の出場ながら存在感。迎えた27日の決勝では1点を追う後半19分から出場した。

 前線で高さを発揮していたものの、ボールに触れるシーンはわずかでシュートはゼロ。「入って、何もできなかったのでめっちゃ悔しかったです。点決めたかったです。全然、期待に応えられなかったです。もうちょい時間があれば、(神村学園DFの特長も)分かってきて、チャンスも作れたり、点も取れたと思います」と悔しがった。今大会は序盤戦で体調を崩すなど、悔しい大会に。もっともっと成長しなければならないと実感する大会となった。

 大石は29日からU-16代表活動へ。「結果たくさん残して、学ぶというよりかは定着していきたい。ボール収めたり、点取ったり、高さだったり、見て欲しいです」と力を込めた。海外の選手とはサニックスカップで対戦。再び日本とは異なるサッカーと触れ合い、将来の飛躍に繋げる。

 瞬間的な動きの幅の広さ、高打点のヘッドや胸トラップなど収める力、左右両足からのシュートも武器。先輩であるFW大迫勇也(現神戸)のような“半端ない”と言われるストライカーになる可能性を大いに秘めている。「大迫勇也選手を体現できるような選手になっていきたいです。点をたくさんとったり、収めたり、キープ力をつけていきたい」。今回の代表活動で多くを吸収。そして結果を残し、自信をつけて鹿児島へ戻る。

準決勝ではスルーパスでゴールの起点に

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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