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長崎日大の2年生ゲームメーカーMF大町璃史が雨中でバトル。課題意識持って取り組んだ成果発揮

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長崎日大高のゲームメーカー、MF大町璃史(2年=長崎ドリームFC出身)が球際バトルでも奮闘

[6.8 インターハイ長崎県予選準決勝 長崎日大高 1-1(PK5-3)創成館高 県立百花台公園サッカー場]

 2年生ゲームメーカーが、課題の部分での成長を示した。長崎日大高のMF大町璃史(2年=長崎ドリームFC出身)は、「JFA エリートプログラム U-13」選出歴も持つ実力派ボランチ。「ゲームメーク、テンポを変えるパスとかそういうところを見て欲しい」と語るMFはこの日、強雨の中で強度の高い創成館高相手に良くバトルしていた。

「ずっと課題だと言われていて、練習からもそこを意識してやってきて、徐々にコツも掴んできて、高さ(177cm)にも自信があるので、そこを武器になっていければ」。水たまりのできたピッチで展開力など特長を発揮するシーンはわずかだったが、際の攻防や跳ね返す部分で奮闘。準決勝勝利への思いが身体を突き動かしたようだ。

「去年、高総体も、選手権もこの準決勝で負けている。雨の中だったけれど、勝ちたいという気持ちが強かったので、それがプレーに出せたのが良かった」。1年時から公式戦を経験してきた大町は、先輩たちの思いも込めた90分間。まだポテンシャルを十分に発揮するまでは至っていないようだが、坂本信行監督もこの日のプレーについては評価していた。
 
「大町がヘディングのところで弾いてくれていたので、だいぶその辺は成長してきたのかなと。どっちかというと苦手な方でした。競りにいけなかったりした中、春くらいからずっと言っていたので。結構ボランチのところで弾いてくれていた」

 2年生レギュラーとしての責任感も向上。大町は「まだ2年だけど、自分がチームを勝たせる選手にならないといけないと思っているし、試合を決めれるような選手にならないといけない」と力を込める。「テクニックがある」MF酒井永遠(3年)とのコンビでゲームメークし、戦い、試合を決めるプレーも求めていく。

 全国大会出場まであと1勝。MFルカ・モドリッチに憧れるMFは、「決勝でもボールを持ちながら、流れに乗ってチャンスでしっかり決めて、もちろん悪い時間帯もあると思うけれど乗り越えて絶対に全国にいきたい」。決勝では攻撃面でもよりチームに貢献し、必ず勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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