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経験を国見に伝えるCB平田大耀主将、今夏はインハイの雰囲気を「みんなで」味わう

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国見高を引っ張るCB平田大耀主将(3年=筑後FCジュニアユース出身)

[6.8 インターハイ長崎県予選準決勝 海星高 1-1(PK8-9)国見高 県立百花台公園サッカー場]

 今年は同学年の仲間たちと全国へ行く。国見高の主将は、昨年度の全国高校選手権で先発を務めていたCB平田大耀(3年=筑後FCジュニアユース出身) だ。全国で特に学んだことはその雰囲気。「(特に印象に残っていることは、)雰囲気ですね。県大会と全く違う雰囲気だったので、高総体で、みんなで味わえたら」。その舞台へあと1勝に迫った。

 今年は、ピッチ上で先輩たちから学んだことを伝えなければ立場。「去年のチームから学んだことは入り方ですね。(自分たちは)まだまだ失点してしまっている。一昨日も失点してしまっているので、入り方を僕は結構言っているんですけれども、まだまだ僕たち未熟なので去年のような入りをもっと意識してやっていきたい」。この日は前半11分にクロスを通されて失点。改善することを誓っていた。

 全国大会では青森山田高のFW小湊絆(現法政大)ら、長崎県にはなかなかいないような、世代トップクラスのストライカーたちと対峙した。この日は非常に激しい雨の中、海星高のパワフルな攻撃を受けたが、平田は経験値も活かして対応。DFラインを統率し、前線、スペースへ入って来るボールを封じていた。セットプレーを増やしてしまったことは課題となっただけに、決勝ではその点も意識して戦う。

 この日はPK戦で1人目として登場し、失敗。勢いをつけられなかったが、「残りのチームメートが良い雰囲気で迎えてくれていたので、自分としても気持ち楽になりましたし、これがチームだなと感じました。本当に頼もしく見えました」。そのチームメートたちとあと1勝とインターハイ出場に挑戦する。

 平田は兄の影響で国見へ進学したという。「元々本当に、今もなんですけれどももっと下手くそだったので進路がないなかで兄が国見だったので」進学を決意。2歳年上のDF平田元規は「今でも尊敬している。人生において一番尊敬しているのが兄なので」という存在だ。兄は九州大会優勝を経験しているものの、全国舞台に立つことができなかった。弟は選手権のピッチに立ち、今年は主将としてチームを牽引。必ずインターハイ予選決勝も勝ち、今度はインターハイ出場を兄や先輩たちに報告する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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