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[MOM4792]帝京長岡DF下田蒼太朗(3年)_奇抜なセットプレー“長岡花火”炸裂。守りの要が2ゴール!

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後半28分、帝京長岡高CB下田蒼太朗(3年=A.CアスミJrユースFC出身、3番)がこの日2点目のゴールに笑顔

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 インターハイ2回戦 龍谷高 0-4 帝京長岡高 JヴィレッジP2]

 3-0の後半28分、帝京長岡高(新潟)の選手たちは左CKの際に話し合い、円形に手を繋いだ5人の中央に1人の選手をセット。そのまま、前進してから散開し、大外のCB下田蒼太朗(3年=A.CアスミJrユースFC出身)がヘディングシュートをニアへ叩き込んだ。

 下田は前半28分に、右CKから右足シュートを決めており、この日2得点目。「2点目は自分の一番得意なヘディングでゴール取れて良かった。あれ(セットプレー)、名前は“長岡花火”って言うんですけど。丸くなって一気に散るんで“長岡花火”」。毎夏に開催される地元・長岡まつり(新潟県長岡市)の大花火大会は、日本三大花火大会の一つだ。

 その長岡花火から命名した奇抜なセットプレー。まだ公式戦で2度目という“長岡花火”でゴールが決まると、得点者の下田だけでなく、一緒にセットして“打ち上げた”CB山本圭晋主将(3年)やこの日2得点のエースFW安野匠(3年)もガッツポーズして喜んでいた。

後半28分、帝京長岡は左CKの際に円形の5人が手を繋ぎ、その中に1人がセット

一気に散開し、下田(3番)がゴールを決めた

 下田は守備面でも効いていた。ヘディングで跳ね返すことや、相手FWへの縦パスに強く行って奪うことが得意。この日対戦した龍谷は縦に速い攻撃を繰り出していたが、下田は鋭いチェックやタックルなど的確な動きで相手を止めていた。

スライディングタックルを決める

 下田は今季のプレミアリーグWESTで開幕から全11試合で先発フル出場。U-17日本高校選抜の山本や大会屈指の守護神、GK小林脩晃(3年)とともに守りの中心を担っている。万能型で注目度の高い山本を参考にビルドアップ。加えて、守備強度の高さや正確なカバーリングを発揮するなど、隣の注目DFに負けないようなパフォーマンスを見せている。

 元スペイン代表CBセルヒオ・ラモスのようなストッパーになることが目標。今後の戦いへ向けては、「2回戦勝てたんですけど、残り4試合全部勝つ気持ちで頑張っていきたい。毎試合点取り続けて、チームを救えていければいい」。過去2年見て感動したという長岡の大花火大会は今年、8月2日と3日に開催予定。今夏、下田は福島開催のインターハイでチームメートとともに勝ち上がり、8月2日の準決勝、同3日の決勝でも攻守で躍動する。

前半28分、この日1点目のゴール

「毎試合点取り続けて、チームを救えていけばいい」

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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