昌平が神村学園下し、初V!元日本代表FWの玉田圭司監督就任1年目で夏の全国王者に!
[8.3 総体決勝 神村学園高 2-3 昌平高 Jヴィレッジスタジアム]
昌平が初優勝! 3日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技決勝がJヴィレッジスタジアム(福島)で行われた。ともに初優勝を狙う神村学園高(鹿児島)と昌平高(埼玉)が対戦。昌平が3-2で勝ち、埼玉県勢として1973年の児玉高以来、51年ぶりの優勝を飾った。
ともに夏冬通じて初の全国大会決勝の舞台。神村学園は鹿児島県勢として1993年の鹿児島実高以来となる決勝進出だ。今大会5試合で25得点、無失点。この日の先発はGK江田優大(2年)、DF黒木涼我(3年)、新垣陽盛(3年、U-17日本高校選抜)、中野陽斗(2年)、MF鈴木悠仁(3年、U-17日本高校選抜)、松下永遠(3年)、吉田唯竜(3年)、大成健人(3年、U-17日本高校選抜候補)、FW徳村楓大(2年)、福島和毅(2年、U-17日本高校選抜)、今大会9得点のゲーム主将・名和田我空(3年、日本高校選抜、U-19日本代表)の11人だった。
一方、昌平は4度目の準決勝挑戦で初めて勝利し、埼玉県勢として2012年の武南高以来となる決勝進出だ。今大会は5試合で12得点、4失点。GK佐々木智太郎(3年、U-17日本高校選抜)、DF上原悠都(3年、U-17日本高校選抜候補)、坂本航大(3年)、中松陽太(3年)、安藤愛斗(2年)、MF大谷湊斗主将(3年、U-17日本高校選抜)、本田健晋(3年)、三浦悠代(3年)、山口豪太(2年、U-17日本代表)、長璃喜(2年、U-17日本高校選抜候補)、FW鄭志錫(3年)の11人でファイナルをスタートした。
序盤、昌平は三浦、長のドリブルでゴール前へ侵入。中松の右足CKがクロスバーを叩く。だが、その時間帯を凌いだ神村学園が攻勢に出る。9分、カウンターから3対1の状況を作り出し、徳村が右足シュート。11分には大成のインターセプトから名和田が抜け出しでDFを外す。だが、右足シュートは昌平GK佐々木が反応して止めた。
神村学園はボールを保持しながら主導権。13分、名和田が福島とのワンツーから右足シュートを放ち、直後には左CK後の攻防で鈴木が競り勝ち、新垣がオーバーヘッドシュートでゴールを狙う。だが、昌平GK佐々木がこのシーンでも立ちはだかった。
だが、16分、神村学園がリードを奪う。大成の左ロングスローが相手DFの頭上を越え、徳村が抜け出す。ゴールライン際まで切れ込んでからの折り返しを福島が押し込み、先制した。2試合ぶりに先発の福島が大仕事。だが、このプレーで福島が右手首を負傷し、クーリングブレイク後にFW崎浜魁人(3年)と交代した。
この後は昌平が主導権を握り返す。21分、左CKの流れから中松が2人をかわし、坂本が押し込もうとする。これは神村学園GK江田に阻まれたが、前からの守備でボールを奪い返し、それを保持しながら敵陣でプレーする時間を増加。そして、35+1分、自陣でボールを持った本田が相手選手2人を振り切る形で大きく前進する。ここから右サイドの山口が右足クロス。ファーから飛び込んだ長が右足ダイレクトで合わせ、1-1とした。
今大会初失点を喫した神村学園だが、引きずることなく後半に臨む。3分、大成の左クロスがニアのDFに当たり、GKを越えたボールを吉田が頭で狙うもクロスバーをヒット。直後に崎浜をMF佐々木悠太(2年、22年U-15日本代表)に代え、10分には吉田とFW金城蓮央(3年、23年U-17日本高校選抜)を入れ替えた。
昌平は12分、ゴール正面から崩しにかかり、右の山口が右足シュート。GK江田が足で止めたこぼれを繋ぎ、山口が今度は左足で狙うが枠を越えた。神村学園は中野、新垣、黒木の3バックが味方との挟み込みなど奪い返しで健闘。チーム全体が落ち着きを取り戻し、松下や鈴木が係わる形で狭い局面のパスも通しながら前進する。
後半のクーリングブレイク直前には波状攻撃。セットプレーの本数も増やしていたが、昌平は空中戦に強い上原、安藤、鄭含めてゴール前で集中した守りを継続する。神村学園は21分、左サイドの大成が巧みなターンで抜け出し、左足シュート。だが、昌平GK佐々木が横っ飛びで止めた。
神村学園は28分、左の名和田からのパスを金城が落とし、徳村がクロスバー直撃の右足シュート。そして29分、金城の右ロングスローのこぼれを松下が右足でゴールへ蹴り込み、勝ち越した。だが、昌平はここから大逆転。左サイドで大谷からのパスを受けた長が中へドリブルし、強烈な右足シュートを突き刺して同点に追いつく。さらに33分、大谷がPA左へ割って入り、長がクロス。これを鄭が頭でゴールに叩き込んだ。
昌平はこの後、三浦とDF鈴木翔(3年)を入れ替える。上原が相手の決定的なシュートブロックするなど、集中した守りで試合終了。元日本代表FW玉田圭司監督就任1年目で夏の日本一に輝いた。
(取材・文 吉田太郎)
●全国高校総体2024特集
昌平が初優勝! 3日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技決勝がJヴィレッジスタジアム(福島)で行われた。ともに初優勝を狙う神村学園高(鹿児島)と昌平高(埼玉)が対戦。昌平が3-2で勝ち、埼玉県勢として1973年の児玉高以来、51年ぶりの優勝を飾った。
ともに夏冬通じて初の全国大会決勝の舞台。神村学園は鹿児島県勢として1993年の鹿児島実高以来となる決勝進出だ。今大会5試合で25得点、無失点。この日の先発はGK江田優大(2年)、DF黒木涼我(3年)、新垣陽盛(3年、U-17日本高校選抜)、中野陽斗(2年)、MF鈴木悠仁(3年、U-17日本高校選抜)、松下永遠(3年)、吉田唯竜(3年)、大成健人(3年、U-17日本高校選抜候補)、FW徳村楓大(2年)、福島和毅(2年、U-17日本高校選抜)、今大会9得点のゲーム主将・名和田我空(3年、日本高校選抜、U-19日本代表)の11人だった。
一方、昌平は4度目の準決勝挑戦で初めて勝利し、埼玉県勢として2012年の武南高以来となる決勝進出だ。今大会は5試合で12得点、4失点。GK佐々木智太郎(3年、U-17日本高校選抜)、DF上原悠都(3年、U-17日本高校選抜候補)、坂本航大(3年)、中松陽太(3年)、安藤愛斗(2年)、MF大谷湊斗主将(3年、U-17日本高校選抜)、本田健晋(3年)、三浦悠代(3年)、山口豪太(2年、U-17日本代表)、長璃喜(2年、U-17日本高校選抜候補)、FW鄭志錫(3年)の11人でファイナルをスタートした。
序盤、昌平は三浦、長のドリブルでゴール前へ侵入。中松の右足CKがクロスバーを叩く。だが、その時間帯を凌いだ神村学園が攻勢に出る。9分、カウンターから3対1の状況を作り出し、徳村が右足シュート。11分には大成のインターセプトから名和田が抜け出しでDFを外す。だが、右足シュートは昌平GK佐々木が反応して止めた。
神村学園はボールを保持しながら主導権。13分、名和田が福島とのワンツーから右足シュートを放ち、直後には左CK後の攻防で鈴木が競り勝ち、新垣がオーバーヘッドシュートでゴールを狙う。だが、昌平GK佐々木がこのシーンでも立ちはだかった。
だが、16分、神村学園がリードを奪う。大成の左ロングスローが相手DFの頭上を越え、徳村が抜け出す。ゴールライン際まで切れ込んでからの折り返しを福島が押し込み、先制した。2試合ぶりに先発の福島が大仕事。だが、このプレーで福島が右手首を負傷し、クーリングブレイク後にFW崎浜魁人(3年)と交代した。
この後は昌平が主導権を握り返す。21分、左CKの流れから中松が2人をかわし、坂本が押し込もうとする。これは神村学園GK江田に阻まれたが、前からの守備でボールを奪い返し、それを保持しながら敵陣でプレーする時間を増加。そして、35+1分、自陣でボールを持った本田が相手選手2人を振り切る形で大きく前進する。ここから右サイドの山口が右足クロス。ファーから飛び込んだ長が右足ダイレクトで合わせ、1-1とした。
今大会初失点を喫した神村学園だが、引きずることなく後半に臨む。3分、大成の左クロスがニアのDFに当たり、GKを越えたボールを吉田が頭で狙うもクロスバーをヒット。直後に崎浜をMF佐々木悠太(2年、22年U-15日本代表)に代え、10分には吉田とFW金城蓮央(3年、23年U-17日本高校選抜)を入れ替えた。
昌平は12分、ゴール正面から崩しにかかり、右の山口が右足シュート。GK江田が足で止めたこぼれを繋ぎ、山口が今度は左足で狙うが枠を越えた。神村学園は中野、新垣、黒木の3バックが味方との挟み込みなど奪い返しで健闘。チーム全体が落ち着きを取り戻し、松下や鈴木が係わる形で狭い局面のパスも通しながら前進する。
後半のクーリングブレイク直前には波状攻撃。セットプレーの本数も増やしていたが、昌平は空中戦に強い上原、安藤、鄭含めてゴール前で集中した守りを継続する。神村学園は21分、左サイドの大成が巧みなターンで抜け出し、左足シュート。だが、昌平GK佐々木が横っ飛びで止めた。
神村学園は28分、左の名和田からのパスを金城が落とし、徳村がクロスバー直撃の右足シュート。そして29分、金城の右ロングスローのこぼれを松下が右足でゴールへ蹴り込み、勝ち越した。だが、昌平はここから大逆転。左サイドで大谷からのパスを受けた長が中へドリブルし、強烈な右足シュートを突き刺して同点に追いつく。さらに33分、大谷がPA左へ割って入り、長がクロス。これを鄭が頭でゴールに叩き込んだ。
昌平はこの後、三浦とDF鈴木翔(3年)を入れ替える。上原が相手の決定的なシュートブロックするなど、集中した守りで試合終了。元日本代表FW玉田圭司監督就任1年目で夏の日本一に輝いた。
(取材・文 吉田太郎)
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