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課題改善のため、自分と向き合い続けて決めた待望の1点。金沢学院大附の10番MF山田結互は全国でも成長を示す

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前半35+1分、金沢学院大附高MF山田結互(3年=FC厚木ジュニアユースMELLIZO出身)が左足シュートを決め、2-0

[6.9インターハイ石川県予選決勝 金沢学院大附高 3-2 星稜高 西部緑地公園陸上競技場]

 金沢学院大附高の10番を背負うMF山田結互(3年=FC厚木ジュニアユースMELLIZO出身)の武器は前への推進力。中盤の真ん中でボールを持ったら滑らかなドリブルで前進してゴールまで持って行ける選手だが、今年に入ってからはプリンスリーグ北信越2部で無得点が続いていた。

 前日の準決勝・鵬学園高戦も得意とするエリア中央でボールを引き出し、シュートを打つ回数はごくわずか。打っても良いコースにボールが飛ばなかったという。迎えた決勝戦はそうした今季の不振を払しょくする絶好の舞台。「今日は決勝とあって色んな人が見てくれていたので、ゴールを意識していて、自分が決めるぞという意気込みで試合に入りました」。

 エースのFW家邉凛太朗(3年)の少し後ろにポジションを取って、中盤と前線を繋ぎながらゴールを目指すのが山田に与えられた役割。この日は相手DFに捕まらないライン間を受けようとしていたが、相手が対応してきた。そこでもう1度動きなおすのではなく、あえて自らマークを引き付けることでボランチや家邉がプレーしやすい空間を作ろうとしていたという。

 そうした周囲を生かす動きを繰り返しながらも、虎視眈々とゴールを狙い続けた。前半16分には家邉が打ったシュートのこぼれ球を反応したが、DFが先に反応し、シュートは打てず。20分には中央でのパス交換からミドルシュートを放ったが、得点には至らない。

 以降も虎視眈々とゴールを狙い続けると、35+1分にはDF目黒旺樹(3年)が自陣からロングボールを展開。「自分のところにボールが来るんじゃないかと感じて走っていました」と振り返る山田が、相手DFが競ったこぼれ球を日売ろうと、そのままフリーで抜け出し、左足シュートを叩き込んだ。

 念願の今季初ゴールをマークした山田は全国大会への出場を目指し、神奈川県のFC厚木ジュニアユースMELIZZOから金沢学院に進学。推進力溢れるプレーは高校でも評価され、2年生だった昨年からAチームに定着。初出場となった選手権でもメンバー入りを果たした。

 1回戦の鹿児島城西高(鹿児島)戦ではベンチに入りながらも出番が訪れなかったが、2回戦の帝京高(東京)戦は後半13分からピッチに立った。念願だった全国大会への出場を果たしたが、1万人以上もの観客が入ったUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuの雰囲気に飲まれ、思い切ってシュートを打てなかった。「先輩たちを勝たせることができなかった。試合に出ても何もできず、足手まといになっていたことが等々力での後悔でした」。

 推進力溢れるプレーでチャンスを作れてもゴールが奪えずにいたため、選手権後は自主練でシュート練習を積み重ねた。並行してシュートが思い切って打てない原因の一つであるメンタル面へのアプローチも試みたという。「メンタルが落ちても表に出さないでおこうと思い、自分に『落ちるな、落ちるな』と言っているのですが、どこかで落ちていました。でも、気にするのをやめたら、だいぶ気持ちも楽になりました」。

 そうした課題を解消するために、自らの心身と向き合った結果、生まれたのが全国大会出場に繋がるゴール。試合後、「先輩たちのためにも、全国に行きたかった」と口にした山田は安堵の表情を浮かべていた。持ち味を思い通りに発揮できなかった半年前のひ弱な姿はもうどこにもない。全国の舞台でも得点という結果を残し、成長した姿を多くの人に見せつける。

前半終了間際に大きな追加点


(取材。文 森田将義)

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森田将義
Text by 森田将義

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