[MOM5180]飯塚GK高田大雅(3年)_PKキーパーが歴史変える!「全国で一番PKが得意と言っても恥ずかしくない」
飯塚GK
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.29 インターハイ3回戦 飯塚 0-0(PK7-6)米子北 JヴィレッジP7・8]
これぞPKキーパーの仕事だった。0-0で迎えた後半アディショナルタイム4分、飯塚高(福岡)のGK高田大雅(3年=FC Fuji ジュニアユース)がGK原夢希(3年)に代わってピッチへ。残り数分間、集中してゴールを守ると、試合はPK戦に突入。PK6-6の8人目、相手のキックを見事にストップし、同校初の準々決勝進出に導いた。
これまでの2試合はベンチ外だった高田だが、「0-0でPK戦というのも十分に想定していた」という中辻喜敬監督が、高田を加えた控えGK2人をベンチに入れ、「PK戦を想定したメンバー編成」というGK3人体制で試合に臨んでいた。
その想定どおりに試合は0-0のまま終盤へ。後半アディショナルタイムに投入された高田は「コートに入ったときはPK戦のことはあまり考えず、ゼロに抑えることが役割。PKのことはそのあと考えようと思った」と、まずは目の前のプレーに集中。ラストプレーとなった相手のセットプレーもしっかりキャッチし、PK戦につなげた。
後攻の飯塚は1人目が失敗。高田としては2本目以降、プレッシャーがかかる場面が続いたが、「これが最後の1本とずっと考えていた。1本1本集中してやった」と、192cmの体をさらに大きく広げ、少し横にズレるなど相手キッカーに揺さぶりをかける。すると米子北の5人目が枠を外し、サドンデスへ。8人目のキックを高田が止め、PK戦を制した。
「あそこで1本止められたのはスターですね」。そう照れ笑いを浮かべた高田は「でもフィールドプレイヤー25人、ゴールキーパー3人、マネージャー、スタッフ含めて一人ひとりがヒーロー。自分につないでくれた(先発GKの)原夢希もヒーロー」と仲間に感謝する。
静岡出身で、中学時代はFC Fujiジュニアユースでプレーしていたが、当時からPKは得意だったという。「PKにはめちゃくちゃ自信がある。中学のときからPKの練習は欠かさずやっていたし、全国で一番PKが得意と言っても恥ずかしくないぐらい自信を持っている」と胸を張る。
「テレビで見ていて、PKを止めるキーパーが格好いいなと思っていた」という高田が何より刺激を受けたのが、2004年アジアカップ準々決勝のヨルダン戦。PK戦で2本先行される絶体絶命の状況からGK川口能活が神がかり的なPKストップを連発し、日本代表を逆転勝利へ導いた映像を見て、「めっちゃ格好良くて、これが入ったら終わりの状況から勇気を与えられるのはキーパーにしかできない」と、自分もPKを止めてチームを勝たせられるGKになろうという決意を強めた。
30日の準々決勝では流通経済大柏(千葉)と対戦する。「全国の常連だし、優勝候補と言われているけど、飯塚の良さを出しながら、自分の役割が来たら、いつでも準備はできています」。70分間の中で勝つのは理想だが、たとえ同点のまま終わったとしても、飯塚には高田がいる。
(取材・文 西山紘平)
●全国高校総体2025特集
[7.29 インターハイ3回戦 飯塚 0-0(PK7-6)米子北 JヴィレッジP7・8]
これぞPKキーパーの仕事だった。0-0で迎えた後半アディショナルタイム4分、飯塚高(福岡)のGK高田大雅(3年=FC Fuji ジュニアユース)がGK原夢希(3年)に代わってピッチへ。残り数分間、集中してゴールを守ると、試合はPK戦に突入。PK6-6の8人目、相手のキックを見事にストップし、同校初の準々決勝進出に導いた。
これまでの2試合はベンチ外だった高田だが、「0-0でPK戦というのも十分に想定していた」という中辻喜敬監督が、高田を加えた控えGK2人をベンチに入れ、「PK戦を想定したメンバー編成」というGK3人体制で試合に臨んでいた。
その想定どおりに試合は0-0のまま終盤へ。後半アディショナルタイムに投入された高田は「コートに入ったときはPK戦のことはあまり考えず、ゼロに抑えることが役割。PKのことはそのあと考えようと思った」と、まずは目の前のプレーに集中。ラストプレーとなった相手のセットプレーもしっかりキャッチし、PK戦につなげた。
後攻の飯塚は1人目が失敗。高田としては2本目以降、プレッシャーがかかる場面が続いたが、「これが最後の1本とずっと考えていた。1本1本集中してやった」と、192cmの体をさらに大きく広げ、少し横にズレるなど相手キッカーに揺さぶりをかける。すると米子北の5人目が枠を外し、サドンデスへ。8人目のキックを高田が止め、PK戦を制した。
「あそこで1本止められたのはスターですね」。そう照れ笑いを浮かべた高田は「でもフィールドプレイヤー25人、ゴールキーパー3人、マネージャー、スタッフ含めて一人ひとりがヒーロー。自分につないでくれた(先発GKの)原夢希もヒーロー」と仲間に感謝する。
静岡出身で、中学時代はFC Fujiジュニアユースでプレーしていたが、当時からPKは得意だったという。「PKにはめちゃくちゃ自信がある。中学のときからPKの練習は欠かさずやっていたし、全国で一番PKが得意と言っても恥ずかしくないぐらい自信を持っている」と胸を張る。
「テレビで見ていて、PKを止めるキーパーが格好いいなと思っていた」という高田が何より刺激を受けたのが、2004年アジアカップ準々決勝のヨルダン戦。PK戦で2本先行される絶体絶命の状況からGK川口能活が神がかり的なPKストップを連発し、日本代表を逆転勝利へ導いた映像を見て、「めっちゃ格好良くて、これが入ったら終わりの状況から勇気を与えられるのはキーパーにしかできない」と、自分もPKを止めてチームを勝たせられるGKになろうという決意を強めた。
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(取材・文 西山紘平)
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