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[MOM5490]浜松開誠館MF日下航斗(3年)_追う展開でチームを活性化。「中継役」と「明るく、楽しく」を体現

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浜松開誠館高MF日下航斗(3年=浜松開誠館中出身)は「中継役」として機能。チームにエネルギーも加えていた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.31 インターハイ静岡県予選準決勝 磐田東高 1-1(PK2-4)浜松開誠館高 藤枝総合]

 浜松開誠館高は「攻守一体」「闘う、走る、粘る」を特長とするチームだが、80分間ゲームの連戦でボールを保持することにも軸を置いた戦い。攻守の切り替えが増えて体力を消耗させるのではなく、相手よりも中盤を活用しながらゲームをコントロールしようとした。

 その中で利いていたのが、MF日下航斗(3年=浜松開誠館中出身)だ。青嶋文明監督が「中継役」と評するボランチは、「自分はとりあえずボールを持ったら前にチャンスメイクすることが得意なんで、常に首振って、角度に入ってボールを受けることを意識していました」と振り返る。

 高校1年時は1年生チームでも出場機会が少なかったという。だが、常に壁当てなど多くの自主練を続けてきたことで成長。普段はトップ下でプレーしているが、この日は急遽ボランチとして出場することになった。ただし、「トップ下と別に変わんないかなと思っていたんで、役割をしっかりやってチャンスを作るところを意識してやっていました」という。

 その日下は「予測と準備で相手より良い立ち位置を取ってもらおうとしていました」。浜松開誠館はがむしゃらにボールを前に入れるのではなく、相手の守りを見ながらボールを動かし、ズレを狙っての縦パス。日下は後半、よりゴールに近い位置でプレーする中、ギャップでボールを引き出すと同時に、DF背後へのスプリントも入れながらゴールを目指した。

 磐田東高がハイサイドを狙って攻めて来る中、運動量を増加。セカンドボールの攻防でも頑張りを見せていた。その日下は、前半から笑顔でチームを盛り上げている姿も印象的。「(青嶋)監督から『明るく、楽しく』って言われているんで、とりあえず声出してみんなを鼓舞しようと。自分が盛り上げて、チームを引っ張っていきたい」というように、声で明るい雰囲気を作り出し、後半アディショナルタイムに足を攣らせて交代するまで戦い抜いた。

 試合後、青嶋監督からマン・オブ・ザ・マッチに指名されたMFは、「自分も3年生なんで、ラストのインターハイとか、ラストの選手権とかになるんで、インターハイは楽しくチームとしてやりたいなと思っていたんで、とりあえず、明るく元気に自信持ってプレーしました」と笑顔。決勝でもチームを盛り上げつつ「自分は角度に入って、色々ところからチャンスメイクして、アシストや得点を増やしたい」と意気込んだ。

 アーセナル(イングランド)の万能型、カイ・ハバーツのようにどのようなポジションでもプレーできる選手になることが目標。「明るく、楽しく」戦う「中継役」が、チームにエネルギーと精度を加えて笑顔で決勝を終える。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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