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攻守両面でハードワークし、DFを剥がす力も備えた10番MF設楽拓夢。「以前の自分」を超え、結果も残して湘南工科大附を勝たせる

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22年全国8強・湘南工科大附高のエースMF設楽拓夢(3年=カルペソール湘南出身)は攻守で躍動し、ゴールも決めてチームを勝たせる

 10番が以前の自分を超え、湘南工科大附高(神奈川)を全国に導く。MF設楽拓夢(3年=カルペソール湘南出身)は下級生時から先発、10番を務め、U-17神奈川県選抜にも選ばれているエース。「攻守ともにハードワークしてチャンスメイクするのが得意」なMFはトレーニングの紅白戦でもドリブルで1人剥がしてゴール前のシーンを創出することや長い距離を戻って守備をすることなど攻守で存在感を放っていた。

 設楽は昨年12月、年明けと負傷が続き、復帰したのは新シーズン開幕後。左足重心で身体のバランスが悪く、疲労の溜まりやすい状態だったことから、リハビリの期間から意識して体幹強化に取り組むなど改善を目指してきた。

 復帰直後は怖さもあり、なかなか思うようなプレーができなかったという。「何か(昨シーズン終盤など良かった頃の)前の自分と比べちゃう自分がいて、結構辛いっていうか、結構悩む時期が多かったです」と明かす。

 関東大会予選準々決勝の川崎市立橘高戦(4月)はゴール前まで行くシーンを増やし、PAでDFを剥がす動きも見せたが、得点に繋げることができずにチームは0-2で敗戦。インターハイ予選開幕前の時点でも悩みを完全に払拭することはできていなかった。それでも、着実に状態は向上中。自分の持ち味を発揮し、課題の改善、結果も求めていく意気込みだ。

「自分で戻って、ボール奪ってからの攻撃とか、攻守ともにまだまだだと思う。90分間それを続けられることが自分の課題。ゲームから消えちゃう時間があって、自分になかなかボールが入らなかったり、自分で起点作れなくて、チームがずっと押し込まれちゃったり⋯⋯。もっと自分のストロング出せる回数を増やしていきたい」

 中嶋昂平監督は「攻守に係わりながらプレーするタイプ」の設楽の持ち味をより引き出すために4-3-3システムのインサイドハーフで起用。設楽はそのポジションで攻守にハードワークし、DF1枚を剥がせる力を発揮しているが、10番としてゴールも決めることを自身に求めている。

「結果を残してナンボだと思うんで。惜しいじゃ意味ないと思う」。チームメイトからもDFを1人2人剥がした後のシュートの質を指摘されているという。自分が「やろう、やろう」とし過ぎずに回りを使いながら崩すことも必要だ。

 湘南工大附は今季、チャンスで決め切れず、逆にDFが耐えられなくなって敗れるような試合が増加。だからこそ、自分は走って守備して、チャンスメイクして、試合を決める。全てを表現することは容易ではないが、10番はチームのために決めることまで求めていく考えだ。

「練習のところからシュートの1本1本に気持ち作ってやっていけたらなと思います。(コンディションも)戻れば、全然やれるなって思っています」

 憧れの存在はスペイン代表MFペドリ(バルセロナ)だ。「攻守の判断力っていうのもそうだし、決定的なパスだったり、シュートもあるし、ハイプレスが来たとしても見て、剥がせる。自分はまだ全然感覚の部分が多くて、見て判断するっていうのはまだまだなんで、見て判断変えて、相手の逆突いたり、そこでもっと違い出して、守備の部分でもプレスバックの質だったり、自分がもしパスで越された時にも目の色変えてプレスバックとか守備にも貢献して、そこからまた攻撃に繋げて、最終的には自分が点取ってチーム勝たせるような選手になりたいです」と力を込めた。

 インターハイ神奈川県予選は6日に8強入りを懸けた2次予選2回戦(対相洋高)が行われる。「まずは自分が点取ってチーム勝たせて、まず一戦一戦目の前の戦いに集中して、あとは全国出場したいなって思います」と設楽。エースが「以前の自分」以上のプレーで攻守に躍動し、湘南工大附を勝たせる。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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