beacon

ニューバランススパイク史上、最高の履き心地!「442」の特長を徹底解説

このエントリーをはてなブックマークに追加

ニューバランスのスパイク『442 PRO HG』

 ニューバランスのフィッティングコンセプトスパイク『442(フォーフォートゥー)』の新色が2月より発売された。ホワイトのアッパーにゴールドのNロゴを組み合わせたニューカラーは洗練された見た目に加え、ニューバランススパイク史上、最も履き心地に優れているのが特長だ。今回、ゲキサカでおなじみのスパイクマイスターKohei氏にニューバランスの『442』の特長を解説してもらった。


――『442』はどういうコンセプトのスパイクですか?

Kohei 『442』は1970年代に生産されていたニューバランスのクラシカルなスパイクのデザインをベースに、現代のテクノロジーを融合して、上質なカンガルーレザーを組み合わせることでフィット感や足なじみの良さにとことんこだわったスパイクです。『442』というスパイク名はイングランドの代表的なフォーメーションである4-4-2が由来です。ニューバランスが今まで培ってきたクラフトマンシップや伝統を重んじて開発されたフィッティングコンセプトスパイクになっています。


――『442』の機能性の特長はどういうところですか?

Kohei まず、アッパー前足部には上質なカンガルーレザーが採用されています。柔らかさに優れ、適度な厚みも持たせたカンガルー皮革を使用することで足をしっとりと包み込んでくれる最上の足入れ感とフィット性を実現してくれます。前足部エリアはとにかく柔らかいのでノンストレスで足になじんでくる感触は『442』のストロングポイントだと言えます。さらに、ニューバランスのスパイクの良いところは前足部の横幅が2種類用意されていて、標準幅モデルとやや幅広モデルの2種類から、自分の足幅に合うモデルを選ぶことができます。この選び分けが可能になることでより多くのプレーヤーに最良のフィット感を提供してくれます。


 前足部にはカンガルーレザーを採用することで柔らかなフィット性を実現する一方、アッパー中足部から後足部には丈夫な人工皮革を採用することで中足部のホールド感を高めています。両サイドの安定性を適切に発揮してプレー中の足の横ずれを抑えるとともに足とスパイクとの一体化も高めてさらなる足入れ感の良さと快適さを導き出してくれるというバランスの取れたアッパー設計に仕上がっているのもポイントです。


 アウトソールは土グラウンド・人工芝・天然芝、すべてのグラウンドに対応したHGソールを搭載。このHGソールはさまざまな実地テストを経て開発された日本仕様のHGソールで、土や人工芝で日々ハードにプレーする中高生プレーヤーのために優れた耐久性・耐摩耗性・強度を実現しています。具体的には、アウトソールのベースやスタッド部分に耐久性の高いTPU樹脂を使用。それだけでなく、ソール内部には剛性の高いナイロン樹脂のフレームを内蔵することでソールの安定性と屈曲性を高いレベルで両立し、プレー中の故障を軽減するとともにハードなプレーにおいてもしっかりと足を支えてくれる、安心安全なアウトソール構造になっています。


 また、スタッドには丸型スタッドを採用してあらゆるグラウンドで安定したグリップ力をもたらし全方位への動作をスムーズに行うことが可能です。スタッド部分にはクリア樹脂を採用することで見た目にも軽量感やクリーンさをもたらしているのも好印象ですね。ニューバランスのスパイクを履いているJリーガーの中でも、このHGソールを天然芝で使用して快適にプレーしている選手もいるので、プロ選手からも定評を得ているHGソールだと言えるでしょう。


――フィッティングコンセプトスパイクらしい機能性ですね。以前にも『442』が出ていましたが、以前の『442』と今回の『442』ではどういった違いがありますか?

Kohei 以前の『442』では甲部にあるシュータンが折り返しタイプで、クラシカルな見た目を演出しながら折り返しタンがシューレースの結び目をカバーしてインステップでの打球面をフラットにするという、見た目と機能の両面で一定の役割を備えていました。しかし、最近の中高生プレーヤーは折り返しタンにあまりなじみがなく、ショートタンタイプのスパイクを履き慣れている傾向があるため、そういったニーズに合わせて今回の新『442』ではショートタン採用になりました。


 ここは甲部のフィット性や蹴り心地に関与してくる部分であるため、折り返しタンからショートタンに改良されたことにより、甲部に違和感を及ぼすような箇所がなくなってより快適な足入れ感をもたらしてくれるアッパー設計になっています。新『442』のショートタンはメッシュ素材がベースで、薄さと柔らかさに秀でたショートタン設計なのもポイントです。ショートタンになったことでより万人の足に合いやすくなったと言えるでしょう。


 そして、もう一つの改良点として、ヒール部分内側の素材が起毛素材になった点が挙げられます。新『442』ではヒール部分内側に柔らかくて肌触りの良い起毛素材を採用したことで踵への接触性が柔らかくなっており、踵のフィット性が飛躍的に高まっています。スパイクを履く上で踵周りのフィット感というのは地味に大事な部分で、靴擦れしやすいのも踵部分です。踵へのフィット性がより柔らかく仕上がったことにより、違和感なく履きこなせる可能性が高まっています。


 このように、今回の新『442』では以前までの『442』の良い部分は引き継ぎつつ、的確に改良を施したことによって、さらなる足入れ感の良さ、快適なフィッティングを生み出してくれるスパイクに正常進化しており、ストレスや違和感のない履き心地の良さが練習や試合でのハイパフォーマンスを導いてくれるでしょう。『442』はフィット感や足なじみの良さにとことんこだわるプレーヤーや、黙々と練習に打ち込んで常に成長したいと強く願っているような真摯に部活に取り組むプレーヤーにおすすめのスパイクです。ぜひ、サッカーショップでチェックしてみてください。

★ニューバランス「442 PRO HG」の詳細はこちら

TOP