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令和最初の高校サッカー選手権で一番多く履かれたスパイクは?スタメン全528人分を集計したランキング発表

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第98回全国高校サッカー選手権での最多着用スパイクは?

 第98回全国高校サッカー選手権に出場した全48校のスタメン11人の合計選手数は計528人。今回、選手権の初戦でスタメンとなった11人の着用スパイクを全チーム分すべてゲキサカで独自リサーチし、全国高校サッカー選手権での最多着用スパイクランキングを算出した。

1位:ミズノ『モレリアNEO2』

 選手権での最多着用スパイク第1位は、前回大会に引き続きミズノ『モレリアNEO2』が栄冠に輝いた。前回大会では58人が着用し着用率ナンバーワンとなったが、今大会ではなんと84人が『モレリアNEO2』を着用。2位を大きく引き離し断トツの1位となっている。”軽量、柔軟、素足感覚”のモレリアのコンセプトを現代テクノロジーで進化させ、片足重量195g(27cm)の軽さを実現しながら素足感覚のフィット感も生み出すのが特長のスパイクだ。軽くフィット性が高くシンプルに履きやすいという点が多くの選手権出場プレーヤーから選ばれている理由だと言えるだろう。余談だが今大会優勝校となった静岡学園高のスタメンのうち初戦・決勝ともに8人が『モレリアNEO2』を着用していた。


 しかし、その一方でミズノの定番スパイク『モレリア2』は前回大会では34人着用だったのが今大会では着用数が22人に減っていた。今大会では『モレリア2』よりも『モレリアNEO2』の方に人気が集中したと捉えるか、はたまた『モレリア2』の支持がやや下降気味になっているのかは気になるところである。

 そんななか『モレリア2』はちょうど今大会期間中に新たにリニューアルされることが発表され、履き心地や安定性などを現代仕様にアップデートする改良が施された新『モレリア2』が誕生した。次の第99回大会では着用者数をどれだけ持ち直すことができるのか注目される。

2位:ナイキ『マーキュリアル』

 次いでナイキ『マーキュリアル』が2位にランクイン。前回大会では39人が着用し4位という結果だったが今大会では46人が着用。軽さとホールド性とアウトソールの反発性を兼備しプレーヤーの加速性をアシストすることを追求したスピード系スパイクだ。

 『マーキュリアル』シリーズには履き口がハイカット形状のモデル(スーパーフライ)とローカット形状のモデル(ヴェイパー)の2タイプが展開されているが、そのうちローカットタイプを選んでいたのは38人で、ハイカットタイプを選んでいたのは8人。選手権出場プレーヤーたちの中ではローカットタイプの方が人気なようだ。

3位:プーマ『フューチャー』

 3位には39人着用のプーマ『フューチャー』がランクイン。高校サッカー選手権をサポートしているプーマのイノベーションスパイクだ。耐久性としなやかさを併せ持ったニット素材のアッパーが足を包み込みながらNETFIT(ネットフィット)システムと呼ばれる独自のシューレースカスタマイズ領域によって靴ひもの通し方や締めつけ加減を自分好みに調整して履くことができるのが特長。

 前回大会では『フューチャー』は36人が着用し、プーマのもう一つのシリーズである『ワン』は55人が着用していたが、今大会では『フューチャー』は39人着用で『ワン』は29人着用。『ワン』は着用者数が減った一方で『フューチャー』は着用者数が微増し3位に食い込んできた模様。

4位:アシックス『DSライトX-FLY』

 4位には32人着用のアシックス『DSライトX-FLY』がランクイン。軽量・フィット・素足感覚を追求したアシックスのトップモデルスパイクだ。前回大会ではアシックスのスパイクを着用していた選手は計39人だったが今大会では計55人に増加しており、アシックスのスパイクの人気が高まってきている傾向が垣間見える。

5位:ナイキ『ティエンポ』

 ナイキ『ティエンポ』が5位にランクイン。前回大会では19人着用で10位に留まっていたが、今大会では30人着用で数字的には巻き返してきた様子。ナイキのスパイクの中では唯一天然皮革アッパーを採用しているシリーズで、フィット性の高さと足なじみの良い履き心地が特長のスパイクである。

 第98回全国高校サッカー選手権のスタメン全528人の着用スパイクをブランドごとに集計した結果はナイキ139人、ミズノ128人、アディダス95人、プーマ72人、アシックス55人、アンダーアーマー15人、ニューバランス13人、アンブロ7人、アスレタ2人、スボルメ1人、ヒュンメル1人という割合になった。

左からアスレタ、スボルメ、ヒュンメル

 アスレタのスパイクを着用していたのは帝京長岡高の主将MF谷内田哲平(3年/京都内定)と、大会優秀選手に選出された帝京長岡高MF田中克幸(3年)。スボルメのスパイクを着用していたのは大分高のMF永松恭聖(3年)。2大会連続のハットトリックを達成した帝京長岡高のFW晴山岬(3年/町田内定)がヒュンメルのスパイクを着用。

■高校サッカー選手権最多着用スパイクランキング
1位:85名
ミズノ『モレリアNEO2』
主な着用選手は今大会得点ランキングトップタイの静岡学園高FW岩本悠輝(3年)、U-17日本代表の青森山田高CB藤原優大(2年)。

2位:46名
ナイキ『マーキュリアル』
帝京長岡高のディフェンスリーダー吉田晴稀(3年/愛媛内定)、京都橘高の10番FW西野太陽(2年)などが着用。

3位:39名
プーマ『フューチャー』
草津東高の主将FW渡邉颯太(3年)、青森山田高の守護神GK佐藤史騎(3年)などが着用。

4位:32名
アシックス『DSライトX-FLY』
筑陽学園高のMF栗尾瑠(3年)などが着用。

5位:30名
ナイキ『ティエンポ』
矢板中央の主将DF長江皓亮(3年)などが着用。

6位:29名
プーマ『ワン』
大会優秀選手の丸岡高FW田海寧生(3年)などが着用。

7位:26名
ナイキ『ファントムヴェノム』
今大会得点ランキングトップタイの四日市中央工高MF森夢真(3年/沼津内定)などが着用。

8位:25名
アディダス『エックス』
ツエーゲン金沢入団内定の興國高MF高安孝幸(3年)などが着用。

9位:22名
ミズノ『モレリア2』
大会優秀選手の静岡学園高MF井堀二昭(3年)などが着用。

10位:21名
アディダス『プレデター』、『コパ』
日大藤沢高DF宮川歩己(2年)などが『プレデター』を着用。横浜FC入団内定の青森山田高MF古宿理久(3年)などが『コパ』を着用。

(取材・文 スパイクマイスターKohei)
●【特設】高校選手権2019

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