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[CL]香川は1か月ぶりに出場も、マンUは敵地でオリンピアコスに完敗

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[2.25 欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦 オリンピアコス2-0マンチェスター・U]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は25日、決勝トーナメント1回戦第1試合を行い、日本代表MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は、アウェーでオリンピアコスと対戦し、0-2で完封負けを喫した。すでに国内のカップ戦も敗退し、リーグ戦での優勝もすでに絶望的なユナイテッド。唯一、タイトルの可能性を残す欧州CLで勝ち進むためには、3月29日の第2戦で逆転しなければならない。なお、香川は後半15分から1か月ぶりにピッチに立っている。

 チームとしての完成度は、序盤から浮き彫りになる。ボールの出し手と受け手の意思が合わずに、リトリートした相手の周囲でボールを回すだけのユナイテッド。一方、どこで相手のボールを奪うかの狙いを統一し、ボールを奪った後の速攻から一気にゴールを目指すオリンピアコス。前半8分にオリンピアコスは、左サイドでボールを奪うと、ボールを持ったMFアレハンドロ・ドミンゲスが中央を突破する。PA内までボールを運び、放ったシュートはDFネマニャ・ビディッチにブロックされたが、ゴールを予感させるプレーだった。

 その後も攻めあぐねるユナイテッドに対し、オリンピアコスはMFエルナン・バレスが左サイドから中に切り込んでシュートを放つなど、ゴールに近づいていく。そして前半38分には、右サイドからMFジョエル・キャンベルが入れたクロスは中央でDFにクリアーされるが、こぼれ球を拾ったMFジャニス・マティアティスがシュート。これがゴール前のドミンゲスに当たると、ボールはGKダビド・デ・ヘアの逆を突く形になり、ゴールへ吸い込まれ、オリンピアコスが1点を先制して前半を折り返す。

 両チームともにメンバー交代のないまま始まった後半も、試合展開は変わらない。拙攻の続くユナイテッドに対し、オリンピアコスは後半10分にキャンベルがPA外から左足のシュートをゴール左隅に決め、リードを2点に広げた。今季リーグ戦でチーム最多ゴールを挙げているエースの元アルゼンチン代表FWハビエル・サビオラを欠くオリンピアコスが、イングランド王者を相手に2点をリードするという、まさかの展開となる。

 後半15分にデイビッド・モイーズ監督は動く。MFアントニオ・バレンシア、MFトム・クレバリーを下げて、FWダニー・ウェルベックと、公式戦の出場は1月22日に行われたキャピタル・ワン杯サンダーランド戦以来となる香川を投入した。

 しかし、すぐには流れも変わらない。ルーニーを中盤の底に置く形になったユナイテッドだが、ボールを奪うことができずに、オリンピアコスに際どいシュートを打たれることになる。

 ユナイテッドがようやく決定機を作ったのは、後半37分、右サイドを抜け出したDFクリス・スモーリングがゴール前にクロスを入れる。これを中央でファン・ペルシーが受けて、シュートを放ったが、ボールはクロスバーを越えて行った。同45分にも香川のドリブルからPA内までボールを運んだが、攻撃をシュートにつなげることはできなかった。このまま試合は終了。初戦を0-2で落とし、アウェーゴールを挙げられなかったユナイテッドの8強進出に黄色信号が灯った。


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