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レアルの3連覇阻むのはリバプールだ!粘るローマを2戦合計7-6で退けて11年ぶりファイナルへ

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先制点を決めたサディオ・マネ

[5.2 欧州CL準決勝第2戦 ローマ4-2リバプール]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準決勝第2戦が2日に行われた。第1戦を5-2で先勝したリバプール(イングランド)は敵地でローマ(イタリア)と対戦し、2-4で敗れた。しかし、2戦合計7-6で2006-07シーズン以来、11年ぶりの決勝進出を決めた。なお、決勝戦は5月26日にキエフ(ウクライナ)のNSKオリンピスキで開催され、リバプールは3連覇狙うレアル・マドリー(スペイン)と戦う。

 4月24日にアンフィールドで開催された第1戦を2-5で落としたローマ。本拠地スタディオ・オリンピコでの決勝進出に向けて準々決勝のバルセロナ戦同様、3点差での勝利が条件となった。スタメンは第1戦から3人、28日のセリエA第35節キエーボ戦(4-1)から2人を変更し、FWステファン・エル・シャーラウィやFWパトリック・シックらが先発起用された。

 エースFWモハメド・サラー、FWロベルト・フィルミーノの活躍で第1戦を制したリバプールは、その試合からMFアレックス・オクスレイド・チェンバレンに代わってMFジョルジニオ・ワイナルドゥムが先発。28日のプレミアリーグ第36節ストーク・シティ戦(0-0)からは4人を変更し、FWサディオ・マネやMFジェームズ・ミルナーらがスターティングメンバーに名を連ねた。

 2度目の奇跡の突破を願うサポーターの声援を受け、立ち上がりから気持ちの入った攻撃を見せたローマだが、ミスから先制点を許してしまう。リバプールは前半9分、MFラジャ・ナインゴランの横パスをハーフェーライン付近で奪ったフィルミーノがそのままボールを運び、PA左へスルーパス。裏へ抜け出したマネが冷静に左足で流し込み、先制のゴールネットを揺らした。

 ローマは、2戦合計6-2と厳しい状況となったが、ラッキーな形で望みをつなぐ。前半15分、右サイドからDFアレッサンドロ・フロレンツィが上げたクロスをPA左のエル・シャーラウィが頭で中央へ折り返す。味方にはつながらなかったが、DFデヤン・ロブレンのクリアしたボールがミルナーの顔に当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで1-1と同点に追いついた。

 リバプールは前半25分、左サイドでパスを受けたDFアンドリュー・ロバートソンが縦に仕掛け、PA左深くまで持ち込んで中央へ折り返す。これをマネが左足で合わせたが、相手のブロックに阻まれた。それでも、直後の左CKからミルナーがゴール前に蹴り込むと、PA中央で混戦となり、FWエディン・ジェコがクリアしきれなかったボールをワイナルドゥムが頭で沈め、2-1と勝ち越しに成功した。

 2戦合計で再び4点差となったローマは前半35分、DFアレクサンダル・コラロフの縦パスをPA左手前で受けたエル・シャーラウィが右にスライドし、シュートコースを作って右足一閃。しかし、ミルナーの足に当たったシュートは惜しくも右ポストを叩き、前半を1-2で終えた。

 残り45分に勝負をかけるローマ。気持ちを切らさず、攻撃を続けると、後半の立ち上がりに同点に追いつく。7分、左サイドからPA内に進入したエル・シャーラウィが右足を振り抜くと、GKロリス・カリウスが弾いたボールをジェコが右足でねじ込み、2-2。ジェコは欧州CL5試合連続ゴールとなった。直後にローマは、MFロレンツォ・ペッレグリーニに代えてFWジェンギズ・ユンデルをピッチに送り込んだ。

 ローマは後半15分、MFダニエレ・デ・ロッシが最終ラインの背後へ浮き球パスを送り、ゴール前に走り込んだユンデルが右足で合わせるが、GKカリウスの正面。18分には、PA内でDFトレント・アレクサンダー・アーノルドのクリアがユンデルに当たり、こぼれたボールをエル・シャーラウィが左足ボレーで狙うが、アレクサンダー・アーノルドの体を張ったブロックに阻まれた。

 猛攻を仕掛けるローマは後半24分、デ・ロッシを下げてMFマキシム・ゴナロン、30分にはエル・シャーラウィに代え、今季リーグ戦2試合に出場の19歳FWミルコ・アントヌッチを投入した。リバプールの守りをなかなか崩せない中で、41分にMFラジャ・ナインゴランが右足ミドルシュートを決め、この試合3-2と逆転。さらにDFラグナル・クラバンのハンドで獲得したPKをナインゴランが決めるが、反撃もここまで。リバプールは2-4で第2戦を落としたが、2戦合計7-6でファイナル進出を決めた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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