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トッテナムは“奇跡”再現ならず…ライプツィヒがザビッツァー2発などで初ベスト8入り

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マルツェル・ザビッツァーがドッペルパック

[3.10 CL決勝T1回戦 ライプツィヒ3-0トッテナム]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は10日、決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合を行い、レッドブル・アレナでライプツィヒ(ドイツ)とトッテナム(イングランド)が激突。先勝したライプツィヒがMFマルツェル・ザビッツァーのドッペルパック(1試合2ゴール)などで3-0と勝利をおさめ、2戦合計4-0で準々決勝進出を決めた。

 クラブ史上初の決勝トーナメント進出を果たしたライプツィヒは、その初戦でFWティモ・ベルナーがアウェーゴールを奪って先勝。7日のブンデスリーガ第25節ボルフスブルク戦(0-0)戦から2人を入れ替え、FWエミル・フォルスベリとFWユスフ・ポウルセンに代えて、ベルナーとDFノルディ・ムキエレを起用した。

 一方、トッテナムは7日のプレミアリーグ第29節バーンリー戦(1-1)で新戦力FWスティーブン・ベルフワインが負傷するなど怪我人続出。苦しい台所事情の中、5人を変更し、MFジョバニ・ロ・セルソやMFハリー・ウィンクス、DFセルジュ・オーリエ、MFルーカス・モウラ、そして19歳のMFライアン・セセニョンが先発に名を連ねた。

 ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの影響で延期や無観客試合を余儀なくされる中、レッドブル・アレナには両クラブのサポーターが集結。第1戦のように接戦が予想されたが、約1か月負けなし(3勝3分)のライプツィヒが立ち上がりから優勢に進め、早々にゴールネットを揺らした。

 ライプツィヒは前半10分、PA右でMFコンラッド・ライマーの折り返しを受けたベルナーが右足を振り抜く。これは相手にブロックされたが、こぼれ球をベルナー自ら回収して後方へ落とし、ペナルティーアーク手前からMFマルツェル・ザビッツァーが右足を一閃。先制に成功した。

 さらにライプツィヒは前半19分、PA左からDFアンヘリーニョが折り返したボールをベルナーが右足で合わせるがオフサイドの判定。それでも直後の21分、自陣から左サイドへ対角線上にロングパスを送ると、後方にそらしたオーリエのミスにアンヘリーニョが反応。背番号3のクロスに対し、ニアに走り込んだザビッツァーがDFジャフェット・タンガンガの前でヘディングシュートを放ち、GKウーゴ・ロリスの手を弾いて2-0とリードを広げた。

 2戦合計0-3と追い込まれたトッテナムは、ロ・セルソが個人技で違いをみせ、前半41分に左足シュートを放ったが、GKペーテル・グラーチの好セーブに阻まれてしまう。前半のうちに1点を返すことができなかったが、ホームでの第1戦を0-1、第2戦の前半で0-2というのは、昨季準決勝のアヤックス戦と同じ状況。その試合では後半に3ゴールを奪い、大逆転でクラブ史上初のファイナル進出を果たした。

 試合を優勢に進めるライプツィヒだが、後半11分にアクシデント。負傷したDFノルディ・ムキエレが担架で運び出され、MFタイラー・アダムスとの交代を余儀なくされる。後半は守備に重きを置き、チャンスと見るや一気に攻め込むという形を取ったライプツィヒ。セカンドボールにも反応が良く、トッテナムにほとんどチャンスを作らせなかった。

 昨季の奇跡再現を狙ったトッテナムは、前線のルーカス、MFデレ・アリ、MFエリク・ラメラを中心にゴールに迫るが、ライプツィヒの守備を突破できず、最後まで1点が遠かった。ライプツィヒは後半42分、アンヘリーニョのクロスからゴール前にこぼれたボールに入ったばかりのフォルスベリが反応。右足でトドメの3点目を奪い、ライプツィヒが2戦合計4-0でベスト8入りを決めた。

 なお、準々決勝の組み合わせ抽選会は今月20日に行われる。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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