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主力大量離脱のリバプール、アタランタに崩され2失点完敗…GL突破は次節にお預け

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FWヨシップ・イリチッチが先制ゴール

[11.25 欧州CLグループD第4節 リバプール0-2アタランタ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は25日、グループリーグ第4節を各地で行い、D組首位のリバプールアタランタに0-2で敗れた。今節で決まる可能性のあった決勝トーナメント進出はお預け。MF南野拓実は後半40分から出場したが、チームの劣勢を打開することはできなかった。

 一昨季王者のリバプールは新型コロナウイルスに感染していたFWモハメド・サラーが先発に復帰を果たしたものの、多くの負傷者が離脱中。とくにこの日の最終ラインは左からDFコスタス・ツィミカス、DFリース・ウィリアムズ、DFジョエル・マティプ、DFネコ・ウィリアムズが並んでおり、主力不在で臨む形となった。

 ここまでの戦績はリバプールが3連勝で、アタランタは1勝1分1敗。リバプールは勝てば決勝トーナメント進出が決まるという状況の中、試合の主導権を握ったのはアウェーのアタランタ。3-5-2のシステムで中盤に厚みをつくり、前半9分過ぎには左ウイングバックのMFロビン・ゴセンスを巧みに使う形で立て続けにチャンスをつくった。

 一方のリバプールは見せ場がセットプレーしかない時間帯が続き、前半30分が過ぎても1本もシュートがないという状況。ユルゲン・クロップ監督が激しいジェスチャーで選手たちに指示する場面が何度も見られた。同43分、こぼれ球を拾ったサラーの右足から初めてのシュートが放たれたが、これも枠を外れて前半をスコアレスで終えた。

 試合が動いたのは後半15分、リバプールが交代の準備をしているところでアタランタが敵陣を攻め込み、素早いポジション移動で左サイドに開いたFWアレハンドロ・ゴメスが鋭いクロスを入れると、ゴール前で反応したのはFWヨシップ・イリチッチ。インスイングのボールにダイレクトで合わせ、ゴールマウスに流し込んだ。

 リバプールは直後にようやく交代。サラー、ツィミカス、MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの3枚を下げ、FWロベルト・フィルミーノ、DFアントリュー・ロバートソン、MFファビーニョを投入した。

 ところが次の1点もアタランタに入った。MFマテオ・ペッシナが左サイドに開いてハーフスペースのゴメスに渡し、ゴメスが今度はファーサイドにハイボールを送ると、右ウイングバックのMFハンス・ハテブールが頭で折り返し、ゴール前でゴセンスがダイレクトシュート。見事にサイドに振った攻撃でリードを2点に広げた。

 ビハインドとなったリバプールは途中交代の主力陣を中心に攻撃を組み立てようとするも、守備時は割り切って守るアタランタを崩せない。クロップ監督は後半40分、マティプに代えて南野を投入し、ファビーニョを最終ラインに移動。それでもボールを持つとうまく時間を使ってくるアタランタに試合を締められ、そのままタイムアップを迎えた。

 D組は3勝1敗のリバプールが首位に立ち、2勝1分1敗のアヤックスとアタランタが追う形。リバプールは12月1日に行われる次節、アヤックスとのホームゲームに臨む。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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