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2トップ欠くユーベが“偽9番”策で前回王者チェルシーを撃破! キエーザがCL史上最速の後半開始10秒弾

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FWフェデリコ・キエーザが決勝ゴール

[9.29 欧州CLグループH第2節 ユベントス 1-0 チェルシー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は29日、グループリーグ第2節を各地で行った。ユベントス(イタリア)とチェルシー(イングランド)の対戦は、ユベントスが1-0で勝利し、グループリーグで連勝を達成した。

 第1節で勝利を収めた両者の大一番。リーグ戦で調子の上がらないユベントスは、直近の試合でFWパウロ・ディバラとFWアルバロ・モラタが負傷した。4-3-3の布陣を敷き、GKはボイチェフ・シュチェスニー。4バックはDFダニーロ、DFレオナルド・ボヌッチ、DFマタイス・デ・リフト、DFアレックス・サンドロが並ぶ。中盤3枚はアンカーにMFマヌエル・ロカテッリ、右MFにロドリゴ・ベンタンクール、左MFにアドリアン・ラビオ。前線は右にFWフアン・クアドラード、左にFWフェデリコ・キエーザ、最前線は“偽9番”としてFWフェデリコ・ベルナルデスキが起用された。

 昨季王者のチェルシーは、MFメイソン・マウントが負傷し、MFエンゴロ・カンテが新型コロナウイルス陽性により欠場。3-4-2-1の布陣で、GKはエドゥアール・メンディ、3バックはDFアンドレアス・クリステンセン、DFチアゴ・シウバ、DFアントニオ・リュディガーを配置する。ボランチ2枚はMFジョルジーニョとMFマテオ・コバチッチ。右WBはDFセサル・アスピリクエタ、左WBはDFマルコス・アロンソを置く。2シャドーはMFカイ・ハバーツとMFハキム・ツィエク。1トップにFWロメル・ルカクが入った。

 序盤からチェルシーがボールを保持。最前線のルカクに収めながら攻撃を展開するが、相手の冷静な守備に阻まれる。ユベントスは、クアドラードも含めて守備時には5バックに変更しながら反撃を狙う。攻撃時にはベルナルデスキが中盤に下りて相手守備陣をかく乱。スピードのあるキエーザがサイドから何度もカウンターを仕掛け、大きなチャンスを作っていった。

 前半をスコアレスで折り返すと、チェルシーはM・アロンソに代えてDFベン・チルウェルを投入。しかし、前半の勢いをそのままにしたユベントスが後半開始早々に均衡を破る。

 ユベントスのキックオフで始まると、最後方のボヌッチがロングフィード。左サイドのラビオが頭でPA手前に送り、ベルナルデスキが収める。PA左にスルーパスを送り込むと、キエーザが猛ダッシュ。左足でニアサイドに蹴り込み、先制ゴールを突き刺した。

 データサイト『opta』によると、キエーザは後半開始10秒で得点。これは『opta』がデータを取り始めた2003-04シーズン以降の欧州CLにおいて、後半に記録した最速のゴールになるという。

 追いつきたいチェルシーは、後半17分に交代カードを3枚切る。ツィエク、ジョルジーニョ、アスピリクエタを下げ、MFカラム・ハドソン・オドイ、MFルベン・ロフタス・チーク、DFトレボ・チャロバーを投入。ユベントスも同20分にベルナルデスキに代えて、MFデヤン・クルゼフスキを入れた。

 さらにチェルシーは後半30分にクリステンセンに代えてMFロス・バークリーを、ユベントスは同31分にキエーザとラビオを下げ、FWモイーズ・キーンとMFウェストン・マッケニーを投入する。38分にはベンタンクールに代わり、DFジョルジョ・キエッリーニが入った。

 引き続きボール保持から同点を狙うチェルシーと、全員守備から途中出場選手でカウンターを仕掛けるユベントス。緊迫した攻防は最後まで拮抗状態のままで試合終了。2トップを負傷で欠いたユベントスが前回王者を破り、グループリーグ2連勝を成し遂げた。

 10月20日の第3節では、ユベントスは敵地でゼニトと、チェルシーはホームでマルメと対戦する。

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