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レアル・マドリーが14回目の欧州CL制覇!! リバプールに圧倒的劣勢も神がかり的完封劇&ビニシウスV弾

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レアル・マドリーが14回目の欧州CL制覇

[5.28 欧州CL決勝 リバプール 0-1 レアル・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は28日、フランス・パリのスタッド・ドゥ・フランスで決勝戦を行い、レアル・マドリー(スペイン)が4シーズンぶり14回目の欧州制覇を成し遂げた。リバプール(イングランド)にシュート数3対23という圧倒的な劣勢を強いられたが、GKティボー・クルトワを中心に神がかり的な完封劇。攻めては後半にFWビニシウス・ジュニオールが決勝ゴールを決め、1-0で勝利した。

 2017-18シーズンと同カードの決勝戦。リベンジを期するリバプールはノックアウトステージでインテル、ベンフィカ、ベンフィカを破って決勝進出し、3シーズンぶりの戴冠に王手をかけた。対するR・マドリーはパリSG、チェルシー、マンチェスター・Cを相手に立て続けの逆転劇でファイナルへ。同カード決勝を制して以来、4シーズンぶりの頂点を狙った。

 システムは互いに4-3-3。リバプールはGKアリソン・ベッカーがゴールを守り、4バックは右からDFトレント・アレクサンダー・アーノルド、DFイブラヒマ・コナテ、DFフィルヒル・ファン・ダイク、DFアンドリュー・ロバートソン。アンカーにはMFファビーニョ、インサイドハーフにMFチアゴ・アルカンタラがそれぞれ復帰し、MFジョーダン・ヘンダーソンも先発した。3トップは左ウイングにFWルイス・ディアス、右ウイングにFWモハメド・サラー、中央にFWサディオ・マネ。MF南野拓実もベンチ入りした。

 一方のR・マドリーはGKティボー・クルトワが最後尾に構え、4バックは右からDFダニエル・カルバハル、DFエデル・ミリトン、負傷明けのDFダビド・アラバ、DFフェルラン・メンディ。関係性自在な3センターはMFカゼミーロ、MFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロースが固め、3トップは左からFWビニシウス・ジュニオール、FWカリム・ベンゼマ、FWフェデリコ・バルベルデが並んだ。

 スタジアム外の混乱によりリバプールサポーターの入場が遅れ、キックオフ時間が約40分間遅れる波乱の幕開け。ようやく試合が始まると、序盤からリバプールが激しいプレッシングをかけた。だが、徐々にR・マドリーもボールを握り返し、クローズドな展開に変わっていった。

 最初のビッグチャンスは前半16分、リバプールは右サイド深くへのロングフィードをヘンダーソンが頭で折り返し、後方からサポートしてきたアレクサンダー・アーノルドがグラウンダーのクロスを供給。サラーが合わせたが、クルトワのスーパーセーブに阻まれる。同18分にもサイドを効果的に使った攻撃から中央に絞ったサラーが右足で狙うも、クルトワの正面。同19分、マネ、サラーが絡んでゴール前を打開し、アレクサンダー・アーノルドが右足シュートを放ったが、枠を捉えられなかった。

 さらに前半21分、リバプールはマネが対面の相手をかわし、右足で強烈なシュート。しかし、クルトワが完璧な横っ飛びでなんとかボールに触れると、ポストに当たった跳ね返りをしっかり収め、またしても得点を許さない。一方のR・マドリーは防戦一方。ビニシウスが左サイド裏、カルバハルが右サイド裏を狙う素振りを見せるものの、なかなかシュートチャンスまで持ち込めない時間が続いた。

 リバプールは前半34分、アレクサンダー・アーノルドのクロスにサラーが頭で合わせるも、またしてもクルトワの正面。同40分、ロバートソンのパスを受けたマネが左足を振ったが、抜かれかけたミリトンにブロックされた。

 すると前半42分、R・マドリーが大きな決定機を迎えた。アラバのロングフィードにベンゼマが抜け出すと、ゴール前でタメをつくり、アリソンの飛び出しを牽制。コナテもボールを処理しきれず、バルベルデが詰めたことでこぼれ球が生まれ、これを拾ったベンゼマが左足でネットに流し込んだ。

 ところが副審はオフサイドのフラッグアップ。バルベルデが詰めた際にアリソンが飛び出していたため、オフサイドラインが上がっており、ベンゼマがオフサイドポジションにいた。バルベルデのタッチの後、ファビーニョとコナテがボールに触れたように思われたが、長いVARチェックの末に「意図的なプレー」ではなかったと判断され、ゴールは認められなかった。

 後半も立ち上がりからリバプールが試合を支配し、ゴール前の見せ場を次々に創出。ところが後半14分、先にスコアを動かしたのはR・マドリーだった。自陣でモドリッチが相手をかわしながら縦パスをつけ、カルバハル、カゼミーロとつないで右サイドに展開すると、ドリブルで前進したバルベルデがシュート性のクロスを供給。ファーサイドに飛び込んだビニシウスがフリーになり、ワンタッチで押し込んだ。

 優勢に進めながらもビハインドとなったリバプールは後半19分、右サイドからカットインしたサラーが左足でシュートを放つも、またしてもクルトワが横っ飛びでビッグセーブ。同20分にはディアスに代わってFWディオゴ・ジョタを入れると、同24分にクロス攻撃からディアスが頭で折り返したが、サラーが詰めたところにクルトワが立ちはだかった。

 なんとか追いつきたいリバプールは後半32分、チアゴとヘンダーソンに代わってFWロベルト・フィルミーノとMFナビ・ケイタを投入し、攻撃に比重をかける。すると同35分、サラーとフィルミーノの絡みからジョタが飛び込んだが、クルトワがファインセーブ。同37分にもサペナルティエリア右を抜け出したサラーが右足で狙うも、クルトワのスーパーセーブに阻まれた。

 守護神が神がかり的なプレーを見せるR・マドリーは後半38分、猛烈なカウンターからクロース、ビニシウス、ベンゼマが数的優位で飛び出すも、ベンゼマからスルーパスはビニシウスに通らず、追加点とはならない。それでも同40分にバルベルデに代わってMFエドゥアルド・カマビンガ、同45分にモドリッチに代えてMFダニ・セバージョス、同45+3分にビニシウスに代わってFWロドリゴ・ゴエスを入れたR・マドリーがリバプールを最後までシャットアウト。1-0で接戦を制し、史上最多14回目の欧州制覇を成し遂げた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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