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長谷部&鎌田先発フランクフルトが歴史的CL初勝利!! 鎌田はCL初弾が“半自動テクノロジー”で取消しに

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フランクフルトが欧州CL初勝利

[9.13 欧州CLグループD第2節 マルセイユ 0-1 フランクフルト]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は13日、グループリーグ第2節を各地で行い、DF長谷部誠とMF鎌田大地所属のフランクフルト(ドイツ)がマルセイユ(フランス)を1-0で破った。フランクフルトは歴史的な欧州CL初勝利。長谷部は欧州CLで2009-10シーズン以来13季ぶりの先発出場で、先発が続く鎌田とともに勝利に貢献した。

 フランクフルトはスポルティングに0-3、マルセイユはトッテナムに0-2で敗れ、開幕黒星となったチーム同士の対決。2試合連続の先発となった鎌田は3-4-2-1のダブルボランチの一角に入り、長谷部は今大会初先発でリベロの位置に入った。日本人コンビの同時先発は今季初となった。

 立ち上がりから優勢を保ったのはホームのマルセイユだった。その中心となったのはインテルから加入したFWアレクシス・サンチェス。前半12分にはMFディミトリ・パイェからのパスを受けて惜しいシュートを狙うと、その後も持ち味の推進力でフランクフルトゴールに近づいていった。

 一方のフランクフルトも安定した守備からカウンター攻撃を仕掛けるが、FWランダル・コロ・ムアニの拙速なシュートもあり、なかなかゴールを奪うことはできない。前半37分には立て続けに相手のチャンスをファウルで止めた長谷部に対し、両チーム通じて1枚目のイエローカードが出された。

 そのまま落ち着いた時間が続いたが、前半43分にスコアが動いた。フランクフルトはDFルーカス・トゥタのロングフィードが相手のクリアを誘うと、こぼれ球をMFマリオ・ゲッツェが拾って横にパス。これを受けたコロ・ムアニのスルーパスは相手に阻まれたが、こぼれ球がうまくFWイェスパー・リンドストロームの足元に転がり、最後は左足で豪快に蹴り込んだ。

 後半はマルセイユがやや布陣を高く取ってきた中、鎌田が気の利くカバーリングで守備に貢献。それでもマルセイユの交代選手が時間を追うごとに存在感を高め、同25分にはFWルイス・スアレスのシュートミスにかろうじて助けられる場面もあった。

 フランクフルトは後半26分、ゲッツェに代えて負傷明けのMFセバスティアン・ローデを投入。鎌田が一列前のポジションに入った。同30分、鎌田からのパスを受けたコロ・ムアニのシュートはGK正面。同34分にはコロ・ムアニからのロングスルーパスに鎌田が抜け出し、GKとの1対1を制してゴールに流し込むも、今大会から導入されている“半自動オフサイドテクノロジー”の介入でオフサイドと判定された。

 悔しそうな表情を浮かべた鎌田は後半36分、コロ・ムアニからの折り返しにペナルティエリア内で反応するも、ダイレクトシュートはGKに阻まれる。同43分、疲労の見えた鎌田は途中交代。そのままタイムアップを迎え、フランクフルトが現行の欧州CLでの歴史的初白星を手にした。長谷部は最終ラインの中央でフル出場。13年ぶりの欧州最高峰の舞台で圧巻の輝きを放った。

●チャンピオンズリーグ(CL)22-23特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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