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守田先発スポルティングはCL初黒星…GKアダンがキックミスで連続失点、PA外ハンドで一発退場

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スポルティングは1-4で敗れた

[10.4 欧州CLグループD第3節 マルセイユ 4-1 スポルティング]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は4日、グループリーグ第3節を各地で行い、MF守田英正所属のスポルティング(ポルトガル)はマルセイユ(フランス)に1-4で敗れた。前半開始早々に先制し、幸先の良いスタートを切ったかと思われたが、守護神のGKアントニオ・アダンが大乱調。キックミスで2失点をもたらした上、ペナルティエリア外のハンドで一発退場処分を下され、数的不利が大きく響いた。守田はボランチの一角でフル出場した。

 スポルティングはここまでフランクフルト、トッテナムを相手に2連勝スタートを切り、グループDの首位。リーグ前節のジル・ビセンテ戦では守田の1ゴール1アシストなどで勝利し、勢いを持って敵地のマルセイユに乗り込んだ。スタッド・ベロドロームはフランクフルト戦でのトラブルを受け、無観客試合。またスポルティングがスタジアム周辺の渋滞に巻き込まれ、到着が大幅に遅れたため、試合は15分遅れでのキックオフとなった。

 思わぬアクシデントで試合の入りが不安視されたスポルティングだったが、開始早々にスコアを動かした。DFジェレマイア・シント・ジュステの縦パスを受けたFWマーカス・エドワーズが右サイドにはたくと、これを受けたMFフランシスコ・トリンコンがカットイン。目の前には相手DFが立ちはだかったが、細かいタッチで左に持ち出し、ゴール左隅にふわりと決め切った。

 ところがその後は一方的にマルセイユペースへ。すると前半13分、まさかのミスから試合が動く。スポルティングは相手のプレッシャーに対し、S・ジュステがバックパスを送ると、GKアダンがもたつき、慌てて左足でロングキック。これがFWアレクシス・サンチェスに引っかかってしまい、そのままゴールに押し込まれた。

 冷静さを失ったスポルティングはその後も劣勢が続き、前半16分、アダンのロングキックがMFマテオ・グエンドゥジにカットされ、再びピンチ。MFジョナタン・クラウスのクロスに守備陣が反応できず、FWアミーヌ・アリのゴールで逆転を許した。さらに同22分、相手GKパウ・ロペスのロングキックに対し、最終ラインが連携ミス。慌ててボックス外に飛び出したアダンが手で止め、決定的な得点機械の阻止で一発退場処分が下された。

 GKを失ったスポルティングは前半26分、エースのM・エドワーズを削るしかなくなり、控えGKフランコ・イスラエルを投入。イスラエルはこれがトップチームデビューとなった。ところが同28分、スポルティングはこの交代のスキを突かれて失点。A・アリの左CKにイスラエルが飛び出すも処理できず、DFレオナルド・バレルディにヘディングシュートを押し込まれた。

 マルセイユは前半30分過ぎ、フランス代表のJ・クラウスが負傷し、MFイッサ・カボレとの交代を強いられる。それでも動揺することはなく、前半は3-1のまま終えた。

 スポルティングは後半開始時、交代枠を一気に使い切る4枚替えで戦況打開を狙う。一方のマルセイユは試合のテンポを落とし、攻守にリスクを避けながら試合を進めていった。そうして迎えた後半39分、マルセイユは強引な突破を見せたDFシャンセル・エンベンバが追加点。数的優位も活かしながら4ゴールを奪ったマルセイユは今大会初白星を収めた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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