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鎌田大地が記念すべきCL初ゴールも…退場者出したフランクフルト、ソン2発&ケインPK弾のトッテナムに敗れる

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FWハリー・ケインとFWソン・フンミンが逆転3ゴール

[10.12 欧州CLグループD第4節 トッテナム 3-2 フランクフルト]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は12日、グループリーグ第4節を各地で行い、DF長谷部誠とMF鎌田大地所属のフランクフルト(ドイツ)はトッテナム(イングランド)に2-3で敗れた。両選手ともに先発出場し、鎌田は前半14分に先制点となる欧州CL初ゴールを記録。だが、前半のうちにFWソン・フンミンとFWハリー・ケインに屈して3失点を喫すると、後半の退場者も響いて逆転負けとなった。

 ここまで1勝1分1敗のフランクフルトが敵地トッテナム・ホットスパー・スタジアムに乗り込んだ一戦。長谷部は3バックのリベロ、鎌田は左シャドーのポジションで先発した。鎌田は前半3分にさっそく決定機。フランクフルトは中盤でのボール奪取から右サイドでカウンターを仕掛けると、FWイェスパー・リンドストロームのクロスボールがエリア内に向かったが、バウンドしたボールになんとか合わせた鎌田の左足シュートは大きく枠を外れた。

 それでも0-0で迎えた前半14分、トッテナムのビルドアップに対し、フランクフルトは高い位置からプレッシングをかけると、リンドストロームがDFエリック・ダイアーからボールを奪取。折り返しのボールはFWランダル・コロ・ムアニに合わず、GKウーゴ・ロリスに阻まれたが、こぼれ球を拾ったMFセバスティアン・ローデがゴール前にパスを送った。

 これに反応したのが鎌田だった。前半立ち上がりのシーンではバウンドしたボールに苦しんだが、今度はグラウンダーのボールに右足ダイレクトでゴール右隅へ。今季がCL初参戦の鎌田にとって、4試合目で待望の初ゴールとなった。両手を広げて歓喜を表現した鎌田はチームメートの歓喜の輪に囲まれた後、胸に左手を当てて右手で天を指差し、感慨に浸った。

 ところがフランクフルトはその後、トッテナムの猛攻を受けた。まずは前半20分、前線でボールを収めたケインのスルーパスからソン・フンミンに抜け出されると、GKとの1対1を沈められて同点。さらに同25分、MFクリスティヤン・ヤキッチがエリア内でケインを倒すと、VARの介入によってファウルが取られ、このPKをケインに決められて逆転された。

 そして前半36分、トッテナムはMFピエール・エミール・ホイビュアがFWリシャルリソンとのワンツーで右サイドを抜け出すと、ふわりと浮かせたハイクロスにソン・フンミンが反応。フランクフルトの守備陣は誰もマークしておらず、最後は左足ボレーで豪快に突き刺し、リードは2点に広がった。

 後半もトッテナムが主導権を握る中、フランクフルトにさらなる追い討ちが襲った。後半12分、サイドを抜け出そうとしたソン・フンミンに対してDFルーカス・トゥタが入れ替わられながら阻止し、イエローカードを出されると、トゥタは同14分にもソン・フンミンを後ろから抱え込んでファウル。2枚目のイエローカードで退場処分を下された。

 10人になったフランクフルトは直後に4枚替え。左膝を痛めた長谷部のほか、コロ・ムアニ、ローデ、MFクリストファー・レンツが下げられ、FWラファエル・サントス・ボレらが投入。5-3-1のシステムで終盤の攻勢をスタートした。

 数的不利のフランクフルトだが、後半30分にはリンドストロームの左足ミドルシュートがGKロリスを強襲。同33分の鎌田交代後も攻勢を継続し、同42分にはこの日がCLデビューの21歳MFファリデ・アリドゥがセットプレーから強烈なヘディングシュートを決めて1点を返した。

 ところが反撃はそこまで。トッテナムは終盤のPKをケインが外し、追加点を奪うことはできなかったが、3-2で勝ち切った。トッテナムは2勝1分1敗でグループ首位に浮上。フランクフルトは1勝1分2敗で最下位に転落した。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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