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フランクフルトのCL初挑戦は16強で終幕…鎌田先発もナポリに2戦合計0-5完敗

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MF鎌田大地

[3.15 欧州CL決勝T1回戦 ナポリ 3-0 フランクフルト]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は15日、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)第2戦を行い、MF鎌田大地とDF長谷部誠所属のフランクフルト(ドイツ)はナポリ(イタリア)に0-3で敗れた。セリエAで首位を走る相手に2戦合計スコア0-5の大差をつけられ、現行大会初の欧州CLはベスト16で幕を閉じた。

 ホームでの第1戦に0-2で敗れ、エースのFWランダル・コロ・ムアニも出場停止という厳しい状況で第2戦を迎えたフランクフルト。普段の3-4-2-1ではなく4-2-3-1にシステムを変更し、同日発表の日本代表メンバーに選出されたばかりの鎌田は左サイドハーフで先発した。一方、ドイツのクラブ所属で史上最年長出場がかかる39歳59日の長谷部はベンチスタートとなった。

 序盤はアグレッシブにプレスをかけたフランクフルトが主導権を握り、最前線起用のFWラファエル・サントス・ボレが攻撃を牽引。だが、なかなかゴールに迫れずにいると、徐々にナポリにペースを取り戻される。

 前半19分には鎌田のパスをMFジブリル・ソウが収め切れず、ナポリのカウンター攻撃がスタート。R・マドリーなどビッグクラブからの関心が寄せられているFWフビチャ・クバラツヘリアが強引なドリブル突破からシュートを放ち、フランクフルトのGKケビン・トラップを強襲した。

 フランクフルトは前半31分、鎌田のワンタッチパスで相手の最終ラインを一気に破ったが、ボレとMFマリオ・ゲッツェが追いつけない。ナポリも同43分、MFピオトル・ジエリンスキのスルーパスに抜け出したクバラツヘリアがシュートを狙ったが、トラップのスーパーセーブに阻まれた。

 それでも前半アディショナルタイム2分、ナポリが先に試合を動かした。MFスタニスラフ・ロボツカが倒れ込みながらボールを右に展開すると、高い位置を駆け上がったFWマッテオ・ポリターノがクロスボールを配給。これに反応したFWビクター・オシメンが高いジャンプを見せると、長い滞空時間からは考えられないような強烈なヘディングシュートをゴール右隅に押し込んだ。

 これで2試合合計スコア3-0でナポリがリード。それでも後半も攻め手を緩めない。同8分、左サイドからカットインしたクバラツヘリアのサイドチェンジが右に送られ、ポリターノが縦に出すと、DFジョバンニ・ディ・ロレンツォが倒れ込みながらクロスを供給。ゴール前に飛び込んでいたオシメンがワンタッチで押し込んだ。

 苦しくなったフランクフルトは後半13分、ボレのクロスに鎌田が飛び込んだが、決定的なシュートはGKアレックス・メレトにキャッチされる。また同14分には鎌田のドリブル突破で生まれたこぼれ球をボレがオーバーヘッドで狙ったが、これは枠を捉えられなかった。

 すると後半17分、ナポリはペナルティエリア内でボールを収めたジエリンスキがソウに倒されてPKを獲得。これをジエリンスキが落ち着いて決め、リードを3点に広げた。そのまま試合はタイムアップ。ナポリが史上初の欧州CLベスト8入りを果たした。なお、長谷部は出番がなく、ドイツのクラブ所属での欧州CL史上最年長出場記録は来季以降にお預けとなった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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