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ロドリ、ベルナルド、仕上げにハーランド!!マンCが圧巻の攻勢で3-0先勝!! バイエルンはGKゾマー好守連発も重すぎる3失点

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FWエーリング・ハーランドがダメ押しゴール

[4.11 欧州CL準々決勝 マンチェスター・C 3-0 バイエルン]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は11日、準々決勝第1戦を行い、マンチェスター・シティ(イングランド)がバイエルン(ドイツ)を3-0で破った。本拠地エティハド・スタジアムで攻撃陣が大爆発。3点リードで19日の第2戦に歩を進めた。

 ホームのマンチェスター・Cは今季のプレミアリーグでも採用している3-2-4-1の可変システム。守備時は4バックに左からDFナタン・アケ、DFルベン・ディアス、DFジョン・ストーンズ、DFマヌエル・アカンジが並ぶが、攻撃時にはストーンズがMFロドリと並んでボランチ役を担った。なお、普段はストーンズが守備時右SBに入ることが多いものの、この日はアカンジが外に立った。

 対するバイエルンはトーマス・トゥヘル新監督が就任して以降では初めての欧州CL。ブンデスリーガで採用している4-3-3ではなく4-2-3-1のシステムを採用し、2列目には左からMFレロイ・サネ、MFジャマル・ムシアラ、MFキングスレイ・コマン、1トップにはFWセルジュ・ニャブリを起用した。ブンデスリーガで主力のFWエリック・マキシム・シュポ・モティングは負傷欠場。FWトーマス・ミュラーはベンチに控えた。

 試合は立ち上がりから拮抗した展開が続き、一瞬のスキも許さないピリピリとしたムードで始まった。その中でボールを握ったのはホームのマンチェスター・C。GKエデルソン・モラエス、アケ、ディアス、アカンジの4人でバイエルンのプレッシャーを制限し、ロドリとストーンズのダブルボランチがボールを引き出すと、サイドのMFベルナルド・シウバ、MFジャック・グリーリッシュが持ち運んで攻撃を前進させる。

 一方のバイエルンもいったんボールを奪うと、MFヨシュア・キミッヒを中心にゆっくりとボールを動かしながら左のDFアルフォンソ・デイビス、右のサネにボールを届け、そこからダイナミックな攻撃を展開。中央にターゲットがいないためクロス攻撃には持ち込めず、手数をかける形にはなったが、随所に顔を出すMFジャマル・ムシアラを活かしながらゴールをうかがっていった。

 すると前半27分、目の覚めるようなスーパーゴールで試合が動いた。マンチェスター・Cは右サイドでベルナルドが相手を引きつけながらボールをキープし、中央にパスを預けると、これを受けたロドリが素早いターンから左に持ち出し、相手に寄せられながらも左足一閃。綺麗に巻いたシュートをゴール左上隅に突き刺した。ロドリは5シーズン連続の欧州CL出場だが、44試合目にして待望の初ゴールとなった。

 その後はバイエルンがボールを握る時間がやや増加したものの、次に決定機を作ったのもマンチェスター・Cだった。前半34分、右サイドに開いてスルーパスを受けたMFケビン・デ・ブライネのクロスがDFマタイス・デ・リフトに当たってゴール前に高く跳ね上がり、グリーリッシュと競り合ったGKヤン・ゾマーがかろうじて弾いたが、こぼれ球をMFイルカイ・ギュンドアンが左足シュート。しかし、これはゾマーがなんとか足を出し、間一髪はじき出した。

 そのまま迎えた後半は立ち上がりからバイエルンが攻め立て、4分にはスルーパスに抜け出したサネが強烈な左足シュートを放つも、エデルソンのファインセーブに阻まれる。一方のマンチェスター・Cも同4分、バイエルンのビルドアップミスを突いたグリーリッシュを起点に攻め込み、ハイプレスからFWアーリング・ハーランドが左足シュート。しかし、これもキミッヒが身を挺してブロックした。

 後半8分、バイエルンはコマンが右サイドでなんとかボールを残し、近い距離での崩しからサネがまたしても強烈なシュートを狙ったが、これもエデルソンのファインセーブに遭う。同12分、マンチェスター・Cは左のグリーリッシュがヒールで流し、アケが左足ダイレクトで狙うもゾマーが冷静に阻止。直後にはデ・ブライネのクロスをディアスがゴール前で胸トラップし、落ち際を右足アウトで叩いたが、これもゾマーにかき出された。

 マンチェスター・Cは後半23分、数分間前に膝をひねって痛みを訴えるそぶりを見せていたデ・ブライネに代わってFWフリアン・アルバレスを投入。すると同25分、すぐに追加点を奪った。ボールを持ち上がろうとしたバイエルンDFダヨ・ウパメカノからグリーリッシュがボールを奪取し、左に流れたハーランドに渡すと、ハーランドはふわりとしたクロスをゴール前に配給。これに反応したベルナルドが頭で合わせてファーサイドネットに押し込んだ。

 2-0となっても攻めるマンチェスター・シティは後半30分、ゴール前の波状攻撃からギュンドアン、アルバレスが立て続けに決定機をつくるも、ここでもゾマーが立ちはだかる。それでも同31分、マンチェスター・Cは右に開いたアルバレスの左足クロスをストーンズが頭で落とし、これに反応したのはハーランド。冷静にボレーで押し込み、得点ランク首位を独走する今大会11ゴール目で3-0とした。

 バイエルンは1点ビハインド時にムシアラに代わってFWサディオ・マネを入れていたが、この交代は実らず、同35分にニャブリとデイビスに代わってマンチェスター・Cから期限付き移籍中のDFジョアン・カンセロとミュラーを投入。第2戦に向けてなんとか点差を詰めようと試みる。だが、最後までマンチェスター・Cが攻め続けてタイムアップ。バイエルンにとっては重すぎる3点差の敗戦となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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