R・マドリー、決勝でドルトムント破って15度目の欧州CL制覇!! “現役最終戦”クロースCKからカルバハル決勝弾
[6.1 欧州CL決勝 ドルトムント 0-2 R・マドリー ウェンブリー]
UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は1日、ロンドンで決勝戦を行い、レアル・マドリー(スペイン)が史上最多15回目の欧州制覇を成し遂げた。ドルトムント(ドイツ)を相手に前半は大苦戦を強いられたが、なんとか耐え抜くと、後半にDFダニエル・カルバハルとFWビニシウス・ジュニオールのゴールで勝ち越し。2-0の完封勝利で歓喜の瞬間を迎えた。
ドルトムントは準決勝でパリSG(フランス)を破っての決勝進出。4-3-3のシステムを採用し、準決勝第2戦と同じ先発を並べた。一方のR・マドリーは準決勝でバイエルンを撃破。4-4-2の可変システムを採用し、GKはインフルエンザのアンドリー・ルニンに代わって長期離脱明けのティボー・クルトワが今大会初先発を果たした他、足の甲を疲労骨折したMFオーレリアン・チュアメニに代わってMFエドゥアルド・カマビンガも先発した。
試合はキックオフ直後、ウェンブリー・スタジアムのピッチに早くも乱入者が現れるという波乱の展開。約2分間にわたる中断の後、試合が無事に再開された。試合序盤はドルトムントがサイド起点に攻め込み、優勢に試合を展開。前半13分にはFWニクラス・フュルクルクの背後への抜け出しで起点を作り、MFユリアン・ブラントが惜しいシュートを放った。
前半21分にはドルトムントが鮮やかな縦展開から決定機。DFマッツ・フンメルスが最終ライン裏にスルーパスを通すと、左ウイングのMFカリム・アデイェミがこれに一発で抜け出し、クルトワとの1対1を迎えた。アデイェミは正対しながら左に持ち出し、クルトワをかわそうと試みたが、そこにDFダニエル・カルバハルがカバー。シュートを打たせずに対応した。
だが、ドルトムントの勢いは止まらない。前半23分、中盤でインターセプトしたDFイアン・マートセンが左サイドバックの位置からゴール前まで持ち運ぶと、スルーパスにフュルクルクが反応。うまく相手のマークを剥がしながらフリーになっていたが、振り向きざまの左足シュートは右ポストを叩いた。ところが直後、ドルトムントにアクシデント。左膝を押さえて座り込み、ピッチ上でアイシングの治療を受けた後、なんとかプレーを再開させた。
一方のR・マドリーは現役ラストマッチのMFトニ・クロースを中心にボールを握れこそするものの、ドルトムントのコンパクトな守備ブロックを前に攻めあぐねる。すると前半28分にはまたもドルトムントに決定機。MFジェイドン・サンチョのスルーパスに爆発的なスピードで抜け出したアデイェミがペナルティエリア内左からシュートを狙った。だが、これもクルトワの好守に阻まれ、跳ね返りもフュルクルクが押し込めなかった。
ドルトムントは前半41分、クロースのパスをアデイェミがインターセプトすると、横パスからMFマルセル・ザビッツァーが強烈なミドルシュート。クルトワの横っとびに防がれたが、またしてもシュートチャンスを作った。一方のR・マドリーは同44分、FWビニシウス・ジュニオールが左を抜け出したが、フンメルスに難なく対応された。前半はそのまま0-0で終了。ドルトムントは決め切れず、R・マドリーはなんとか耐え抜いた。
後半はR・マドリーが4-3-3に布陣を変え、守備ブロックではビニシウスとFWロドリゴ・ゴエスがサイドハーフ、MFジュード・ベリンガムとMFフェデリコ・バルベルデが縦関係で中央のポジションを取り、中盤の強度を高めようと試みる。すると前半のような守勢が解消され、主に右サイドからチャンスを作れるようになった。
一方のドルトムントも後半18分、左サイドを抜け出したアデイェミのクロスにフュルクルクがダイビングヘッドで飛び込むも、これもクルトワに阻まれた。対するR・マドリーは後半24分、左に開いたビニシウスのクロスにベリンガムが飛び込んだが、わずかに触れることができず、絶好機を逃した。ドルトムントは同27分、アデイェミに代わり、退団が発表されているMFマルコ・ロイスを投入した。
それでも後半29分、R・マドリーがついにこじ開けた。バルベルデのミドルシュートで獲得した左CKをクロースがニアサイドに送ると、頭で合わせたのはDFダニエル・カルバハル。うまく頭をかすめてフリックすると、ボールがファーポスト脇に吸い込まれた。カルバハルはCL通算2ゴール目。2015-16シーズンのグループリーグ・シャフタール戦以来8シーズンぶりのゴールが値千金の先制弾となった。
その後もR・マドリーが優勢を保ち、後半35分にはクロースの直接FKが枠内を襲い、GKグレゴール・コベルがなんとかかき出す。また同36分にMFエドゥアルド・カマビンガのミドルシュート、同37分にはDFナチョ・フェルナンデスのヘディングシュートも枠内に飛んだが、いずれもコベルのスーパーセーブに阻まれた。
ところが後半38分、最後はミスで勝負が決まった。ドルトムントはDFイアン・マートセンが不用意な横パスを送ると、これがベリンガムに奪われ、R・マドリーのカウンター攻撃がスタート。ベリンガムはすかさずラストパスを送り、最後はビニシウスがフリーでネットを揺らした。同41分には現役最終戦のクロースに代わってMFルカ・モドリッチが投入され、R・マドリーのサポーターに大歓声で見送られた。
ドルトムントは後半43分、FWドニエル・マーレンのクロスにフュルクルクが頭で合わせ、ネットを揺らしたが、オフサイドの判定でゴールは認められず。そのままタイムアップを迎え、2-0で勝利したR・マドリーの欧州制覇が決まった。
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▶チャンピオンズリーグ決勝「ドルトムントvsレアル・マドリード」6/2(日)午前3時~WOWOWで独占生中継!
UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は1日、ロンドンで決勝戦を行い、レアル・マドリー(スペイン)が史上最多15回目の欧州制覇を成し遂げた。ドルトムント(ドイツ)を相手に前半は大苦戦を強いられたが、なんとか耐え抜くと、後半にDFダニエル・カルバハルとFWビニシウス・ジュニオールのゴールで勝ち越し。2-0の完封勝利で歓喜の瞬間を迎えた。
ドルトムントは準決勝でパリSG(フランス)を破っての決勝進出。4-3-3のシステムを採用し、準決勝第2戦と同じ先発を並べた。一方のR・マドリーは準決勝でバイエルンを撃破。4-4-2の可変システムを採用し、GKはインフルエンザのアンドリー・ルニンに代わって長期離脱明けのティボー・クルトワが今大会初先発を果たした他、足の甲を疲労骨折したMFオーレリアン・チュアメニに代わってMFエドゥアルド・カマビンガも先発した。
試合はキックオフ直後、ウェンブリー・スタジアムのピッチに早くも乱入者が現れるという波乱の展開。約2分間にわたる中断の後、試合が無事に再開された。試合序盤はドルトムントがサイド起点に攻め込み、優勢に試合を展開。前半13分にはFWニクラス・フュルクルクの背後への抜け出しで起点を作り、MFユリアン・ブラントが惜しいシュートを放った。
前半21分にはドルトムントが鮮やかな縦展開から決定機。DFマッツ・フンメルスが最終ライン裏にスルーパスを通すと、左ウイングのMFカリム・アデイェミがこれに一発で抜け出し、クルトワとの1対1を迎えた。アデイェミは正対しながら左に持ち出し、クルトワをかわそうと試みたが、そこにDFダニエル・カルバハルがカバー。シュートを打たせずに対応した。
だが、ドルトムントの勢いは止まらない。前半23分、中盤でインターセプトしたDFイアン・マートセンが左サイドバックの位置からゴール前まで持ち運ぶと、スルーパスにフュルクルクが反応。うまく相手のマークを剥がしながらフリーになっていたが、振り向きざまの左足シュートは右ポストを叩いた。ところが直後、ドルトムントにアクシデント。左膝を押さえて座り込み、ピッチ上でアイシングの治療を受けた後、なんとかプレーを再開させた。
一方のR・マドリーは現役ラストマッチのMFトニ・クロースを中心にボールを握れこそするものの、ドルトムントのコンパクトな守備ブロックを前に攻めあぐねる。すると前半28分にはまたもドルトムントに決定機。MFジェイドン・サンチョのスルーパスに爆発的なスピードで抜け出したアデイェミがペナルティエリア内左からシュートを狙った。だが、これもクルトワの好守に阻まれ、跳ね返りもフュルクルクが押し込めなかった。
ドルトムントは前半41分、クロースのパスをアデイェミがインターセプトすると、横パスからMFマルセル・ザビッツァーが強烈なミドルシュート。クルトワの横っとびに防がれたが、またしてもシュートチャンスを作った。一方のR・マドリーは同44分、FWビニシウス・ジュニオールが左を抜け出したが、フンメルスに難なく対応された。前半はそのまま0-0で終了。ドルトムントは決め切れず、R・マドリーはなんとか耐え抜いた。
後半はR・マドリーが4-3-3に布陣を変え、守備ブロックではビニシウスとFWロドリゴ・ゴエスがサイドハーフ、MFジュード・ベリンガムとMFフェデリコ・バルベルデが縦関係で中央のポジションを取り、中盤の強度を高めようと試みる。すると前半のような守勢が解消され、主に右サイドからチャンスを作れるようになった。
一方のドルトムントも後半18分、左サイドを抜け出したアデイェミのクロスにフュルクルクがダイビングヘッドで飛び込むも、これもクルトワに阻まれた。対するR・マドリーは後半24分、左に開いたビニシウスのクロスにベリンガムが飛び込んだが、わずかに触れることができず、絶好機を逃した。ドルトムントは同27分、アデイェミに代わり、退団が発表されているMFマルコ・ロイスを投入した。
それでも後半29分、R・マドリーがついにこじ開けた。バルベルデのミドルシュートで獲得した左CKをクロースがニアサイドに送ると、頭で合わせたのはDFダニエル・カルバハル。うまく頭をかすめてフリックすると、ボールがファーポスト脇に吸い込まれた。カルバハルはCL通算2ゴール目。2015-16シーズンのグループリーグ・シャフタール戦以来8シーズンぶりのゴールが値千金の先制弾となった。
その後もR・マドリーが優勢を保ち、後半35分にはクロースの直接FKが枠内を襲い、GKグレゴール・コベルがなんとかかき出す。また同36分にMFエドゥアルド・カマビンガのミドルシュート、同37分にはDFナチョ・フェルナンデスのヘディングシュートも枠内に飛んだが、いずれもコベルのスーパーセーブに阻まれた。
ところが後半38分、最後はミスで勝負が決まった。ドルトムントはDFイアン・マートセンが不用意な横パスを送ると、これがベリンガムに奪われ、R・マドリーのカウンター攻撃がスタート。ベリンガムはすかさずラストパスを送り、最後はビニシウスがフリーでネットを揺らした。同41分には現役最終戦のクロースに代わってMFルカ・モドリッチが投入され、R・マドリーのサポーターに大歓声で見送られた。
ドルトムントは後半43分、FWドニエル・マーレンのクロスにフュルクルクが頭で合わせ、ネットを揺らしたが、オフサイドの判定でゴールは認められず。そのままタイムアップを迎え、2-0で勝利したR・マドリーの欧州制覇が決まった。
●チャンピオンズリーグ(CL)23-24特集
▶チャンピオンズリーグ決勝「ドルトムントvsレアル・マドリード」6/2(日)午前3時~WOWOWで独占生中継!
データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
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