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ローマの守備に苦しんだソシエダ、2点ビハインドでEL第2戦へ…久保建英は途中交代

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MF久保建英はローマ守備陣を崩せず

[3.9 EL決勝T1回戦 ローマ 2-0 ソシエダ]

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)は9日、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)第1戦を行い、MF久保建英所属のソシエダ(スペイン)はローマ(イタリア)に0-2で敗れた。久保は4-3-1-2の2トップの一角で先発出場したが、ローマの守備ブロックを崩せないまま後半30分に途中交代。第2戦は16日、ソシエダのホームで行われる。

 グループリーグを首位で突破したソシエダと、プレーオフでザルツブルク(オーストリア)を破ったローマとの対決。ソシエダは左ふくらはぎを痛めていたMFダビド・シルバが先発に復帰し、FWミケル・オヤルサバルが先発を外れたことで、久保は2トップの一角でピッチに立った。

 先手を取ったのはホームのローマだった。前半12分、自陣でボールを奪ったMFリック・カルスドルプの浮き球パスでカウンターをスタートさせると、右サイドをMFパウロ・ディバラが突破。スルーパスにペナルティエリア右で反応したFWタミー・エイブラハムが鋭いターンで相手をかわしてクロスを挙げ、ファーサイドに飛び込んだFWステファン・エル・シャーラウィがアクロバティックに右足裏で押し込んだ。

 その後はソシエダがボールを握る時間が続き、前半21分には久保にビッグチャンス。右サイドに開いてボールを受けると、ドリブルでペナルティエリア右をえぐり、角度のないところから狙った。だが、これは右ポストにヒット。同28分にも右サイドからのクロスで惜しいシーンをつくるも、これはD・シルバに届かず、DFクリス・スモーリングにクリアされた。

 ローマは前半31分、右サイドを攻め上がったディバラが左足カットインシュートを狙うと、軌道上に飛び込んだMFロレンツォ・ペッレグリーニが反応。うまくボールの方向を変えようと試みたが、惜しくも枠を外れた。同42分にはソシエダGKアレックス・レミロにエイブラハムがプレッシャーをかけ、キックミスにディバラが反応するも、頭に当たったボールは枠から外れ、追加点とはならなかった。

 そのまま試合はハーフタイムへ。久保は前半の終盤は左に流れる場面も増え、ローマの守備ブロックに対して流動的な攻撃を試みたが、見せ場を作ることはできなかった。一方のローマも後半開始時、アクシデントでDFディエゴ・ジョレンテが下がり、DFマラシュ・クンブラが投入される形となった。

 後半も引き続き久保は流動的なポジションを取り、クロスボールでゴールを狙うが、なかなか決定機には至らない。同10分すぎには久保が左CKをゴール前に蹴り込むと、DFイゴール・スベルディアとペッレグリーニの頭部が接触。ペッレグリーニは額から出血しており、このタイミングでローマは3枚替えを敢行し、エイブラハムとエル・シャーラウィも下がって、MFジョルジニオ・ワイナルドゥム、FWレオナルド・スピナッツォーラ、FWアンドレア・ベロッティが入った。

 ローマは後半21分、背後への抜け出しを見せたベロッティがペナルティエリア右から右足を振り抜くも、クロスバーに直撃。すると直後、ソシエダは最初の選手交代を行い、FWアレクサンデル・セルロートに代わってオヤルサバルを投入した。また同30分には久保とMFアシエル・イジャラメンディが下がり、MFブライス・メンデスとFWモハメド・アリ・チョーが入った。

 ボールを握り続けるソシエダは後半37分、深く押し込んだポゼッション攻撃から後ろに戻し、B・メンデスの意表を突いた浮き球パスにMFミケル・メリノが反応。だが、ボレーシュートは枠を外れる。すると同42分、ローマはディバラの右CKからクンブラが頭で決めて追加点。そのままタイムアップを迎え、ソシエダは2点ビハインドでホームでの第2戦に臨む形となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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