[9.26 ELリーグフェーズ第1節 フェネルバフチェ 2-1 サンジロワーズ]

　UEFAヨーロッパリーグ(EL)は26日、リーグフェーズ第1節を各地で行い、DF町田浩樹所属のロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ(ベルギー)は敵地でフェネルバフチェ(トルコ)に1-2で敗れた。町田は3バックの一角で先発フル出場したが、2失点という悔しい開幕となった。

　サンジロワーズは昨季のベルギーリーグプレーオフ1でUEFAチャンピオンリーグ(欧州CL)予選への出場権を獲得したが、予選ではスラビア・プラハ(チェコ)に敗れて3シーズン連続のEL出場が決定。初戦は過去の欧州カップ戦を計5度(CL2回、EL1回、UEFA杯1回、ECL1回)制したジョゼ・モウリーニョ監督率いる昨季トルコ2位の難敵フェネルバフチェ戦に臨んだ。

　試合は敵地の大観衆からプレッシャーをかけられる中、サンジロワーズは前半2分、高い位置を取った町田の斜めのパスからチャンスメイク。FWフランジョ・イバノビッチを起点に細かいパスで左サイドを攻め込んだが、DFノアー・サディキのクロスは味方に通らなかった。

　すると前半25分、フェネルバフチェにセットプレーから先制された。左のショートコーナーからMFセバスティアン・シマンスキにクロスを上げられると、ゴール前で町田が競り切れず、DFロドリゴ・ベコンに頭で折り返され、最後はDFチャグラル・ソユンクにボレーで押し込まれた。

　0-1で迎えた後半28分にはサンジロワーズに絶対的ピンチ。MFフレッジのスルーパスからFWユセフ・エン・ネシリに抜け出されると、エリア外ギリギリでDFケビン・マック・アリスターが倒してFKを献上。マック・アリスターには決定的な得点機会阻止の反則があったとして、退場処分が下された。

　すると後半32分、サンジロワーズはFWエディン・ジェコに自陣に押し込まれ、左への展開を許すと、町田がFWドゥシャン・タディッチとDFブライト・オサイ・サミュエルとの1対2を迫られ、シュートを打たれる。これはGKアントニー・モリスがかろうじて止めたが、跳ね返りがDFクリスティアン・バージェスに当たってオウンゴールとなった。

　0-2と苦しくなったサンジロワーズは後半45分、FWオセイヌ・ニアンがペナルティエリア左を抜け出し、クロスを送ると、アフター気味にオサイ・サミュエルのタックルを受けて転倒。オサイ・サミュエルには2枚目のイエローカードが出され、サンジロワーズがPKを獲得した。

　キッカーはクロアチア出身で今季加入のイバノビッチ。だが、カタールW杯で日本相手に立ちはだかったクロアチア代表GKドミニク・リバコビッチのスーパーセーブに阻まれ、得点とはならなかった。

　10対10の試合でなんとか一矢報いたいサンジロワーズは後半アディショナルタイム3分、イバノビッチの強烈なミドルシュートが右ポストを叩くと、跳ね返りに反応したDFロス・サイクスが押し込んで1点を返す。だが、反撃はここまで。モウリーニョ監督が率いるフェネルバフチェを相手に黒星発進となった。

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