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[C☆voice60]青山学院大FW武富尚紀「今度は自分が刺激を与える立場に」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第60回は青山学院大FW武富尚紀主将(4年=浦和ユース)です。

 総理大臣杯全日本大学トーナメント出場権を懸けた関東予選では強豪・流通経済大相手にハットトリックを達成。関東2部のチームを全国へ導いたストライカーの武器と課題とは?(取材日:6月4日)

―流通経済大を倒して全国。特に良かったことは
「中1日だったんですけど、みんな気持ちが入っていたので、身体が動いた。ベストなゲームができたと思います。(特に良かったことは)ディフェンスが安定していたので安心感を持って前は攻められていた。そこが3点も取った要因だと思います」

―そして試合を決めるハットトリック
「自分に来る前のボールを結構みんな身体を張ってくれていた。そこは自分だけの力じゃない。後ろからのビルドアップのおかげだと思っています」

―自分自身にとっても全国は夢の舞台
「チーム一丸となって、何かを成し遂げたいと常に思っていた。そこでようやく全国出場というひとつの形ができたので、チーム全体で喜びたいと思います」

―どういうところを突いていこうと?
「流経のラインが結構高いと聞いていたので、中盤からのダイレクトで裏を狙うとか話し合ってやっていた。その通りにどんどん裏を狙ったりして。思ったよりもディフェンスがFWに対してプレスにこなかったので、そこを突いてボールを収めることができた。それで時間がつくれたことが、攻撃を生み出せた理由だと思います」

―今年はリーグ戦で苦戦。これまで結果の出なかった理由は?
「決めるところを決め切れないというところもあったんですけど、守るところを守り切れないというところもあった。ウチは失点が結構多いチームだった。今回の大臣杯でそこが改善されたと思っているので、今回の遠征はいい遠征になっていると思う」

―去年はリーグ戦でも降格
「去年の悔しさが力になって、今に全部つながっていると思っている。でも、もっともっと上を目指せるチームだと思うので、自分中心にもっと底上げできるようにしていきたいと思っています」

―自分自身、去年と今年で変わったところは
「チーム全体を見るということが本当に良くできるようになって、逆に自分として気づいたのはFWとしてのどん欲さをなくしていた点。ようやくそこがFWとして自覚が芽生えてきたので、それが結果として出てきたと思う。どちらもバランスよくできるようになったと思います」

―山田直輝らレッズユース時代の仲間たちが活躍していることも、肌で感じていると思うが
「自分がみんなのプレーを見て刺激を受けてきたので、今度は自分が刺激を与える立場になりたいと思っている。どんどん活躍して刺激を与えていきたい」

―今年の青学の特長は?
「チームとしては、昨年からほぼ入れ替わっているので正直経験不足もありますし、凄く若いチームだと思うんですけど、その分、いろいろな才能があってどうにでもなるチームだと思っている。4年生中心になれば、(関東)1部にも負けない凄いサッカーができると思っている。頑張りたい」

―全国も目標は高い
「優勝目指して一丸となってやっていきます」

―どん欲にゴールと言っていたけれど、自分自身変えたことは
「自分はゴールに向かうということを常に意識している。遠くからどんどん打っていくことが持ち味でして、やっぱりFWとして怖さを出していくためにはGKに対してどんどんシュートを打っていくことが一番。それによってDFも食いついてきて、パスとかいろいろなことができる。だからまずはどんな体勢からもシュートを打つことを意識しています。自分がどんどんチャレンジしていけば、下もチャレンジしていける。まず自分がどんどん変えていこうかなと思っている」

―それが結果として結びついた
「自分だけでなくほかの4年生も力を発揮してくれているので本当に感謝しています」

(取材・文 吉田太郎)
連載:「College star voice」

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