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[C☆voice61]国士舘大MF佐藤優平「マリノスでの経験があるから今の自分がある」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第61回は国士舘大MF佐藤優平主将(4年=横浜FMユース)です。
 横浜FMユースの主将を務めたプレーメーカーは大学進学後、大きく成長し、今や関東を代表するMFに。高い精度のパスと守備力、豊富な運動量を武器に日本一へ挑戦中のMFの現在の課題と目標とは(取材日:6月10日)

―(総理大臣杯関東予選3位決定戦では)中央大に逆転勝ちしたが自分のプレーについて
「運動量があって、ポゼッションのところもしっかりできていたと思う。昨日は(雨天という)天候のところもあったし、あまり良さを出せなかったですけど、きょうはよかったと思います」

―今年は運動量と高いポゼッションの特長的なチームになっている
「今年はポゼッションにこだわっていますね。これまでは蹴りがメインだったんですけど、変わってきました。そこはみんな意識していることですし。(自分にとっても)それが一番活きるし、これがいい形で続けば来年にも続くと思う」

―同点FKと金子(昌広)への決勝アシストについて
「(FKは)コースを見て、いい感じで当たったので入ったと思います。(アシストは)狙った訳ではないですけど、(金子が)見えたのでチョンと出して。上手い方向に流れてくれてよかったと思います。イメージが良かった。マサ(金子)とは長い間やっている。声で合わせるよりも、あうんの方が相手は引っかかる。マサとやるのはチームが活性化するし、効率化するし、90分間の中でどれだけ増やせるかだと思います」

―今大会は(昨年度日本一の)専修、(現在関東リーグ1部首位の)中央にも勝った
「次にリーグ戦で早稲田とやるし、その前のいいシュミレーションになる。どう戦えばいいか分かってきた」

―ここまで結果が出なかったが
「リーグで結果の出ていない週が続いたので、それがきょうの勝ちで去年とは違うようにつながっていけばいいと思います」

―総理大臣杯も優勝を狙うことのできるチームに
「あとは夏、2週間くらいですけれどどれだけ詰められるかだと思います。1試合勝てば選手も自信つくし、あと、自分たちは4年連続で慣れている。夏の大会にどのくらいの雰囲気で入らないといけないか分かっている。知っている人たちが経験していない人たちをよりいい方向へ向けていけるか。そのためには、チームのスタイルを徹底してやっていけるかが何よりも大事だと思います」

―自分自身も注目が集める中でいいプレーができている
「去年よりはいい成績を残しているし、チーム的にも自分のカラーが出るチームになってきている。期待されている以上、応えないといけない。中心としてやっている以上、自分が責任をもってやっていく必要があると思いますし、自覚はしてきています」

―結果を残すことが、より高いレベルのチームに行くことにもつながる
「最後のクラブ決めは自分の中で人生変わるし、人生初めてプロに行くか行かないかという経験。強いチームに行ければ、自分はもっと成長できると思うし、そうしたら一皮も二皮もむけられるように自分で努力するだけだと思います」

―上に行っても通用する武器はどこだと感じている?
「自分がポゼッション能力あるかどうか、大学だと分かりますけれど、Jリーグだとまだ分からないですし、そこは謙虚に受け止めたい。ただ運動量のところだけは負けちゃいけないと思っている。あとはひたむきな姿勢もそうですし、どんどんボールに絡んでチームを活性化するところに絡んで行ければいいと思います」

―マリノスユースでもキャプテンを務めていた
「マリノスの経験があるから今の自分があると思います。マリノスに感謝しているし、ラスト1年ですけれど、マリノスのためにも成長をした姿を見せたいと思います」

―現在の課題は
「守備のところで行き過ぎて一発でかわされてしまうところがありますし、あとはちょっとしたミスというところがまだある。あとはラストパスをしっかりと出していける選手になれれば、もっといいと思います」

―理想の選手は
「今のプロの選手にはあまりいないです。遠藤選手も一番走っているかもしれないけれど、自分のタイプとちょっと運動量の面が違う。今、思い浮かぶ選手はいないですけれど、だからこそ絡んで絡んでリズムをつくる選手になっていきたい。あと守備をしっかりできる選手になりたいです」

(取材・文 吉田太郎)
連載:「College star voice」

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