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清水加入内定、中央大MF六平「最初のインパクトでいきたい」

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 この日の会見で初めて清水エスパルスのユニフォームに袖を通した中央大のMF六平光成(4年=前橋育英高)は「このタイミングで着たくはなかった。本当は試合で初めて着たかった」と複雑な心境を語るも、「やっぱりワクワク感がありますね」と真新しいユニフォームに身を包み、笑顔をみせた。

 前橋育英高(群馬)時代には全国高校選手権で4強進出。名門・中央大への進学後は、1年生時から主力としてプレーし、2010年にはU-19日本代表の主将としてAFC U-19選手権に出場。11年のユニバーシアードでは全日本大学選抜の一員として金メダル獲得に大きく貢献した。名実ともに大学ナンバーワンを誇るMFは、多くのJクラブの誘いがあるなか、プロ生活のスタートの場に清水を選んだ。「1年生のときから評価してもらっていたし、今の清水に入団したら、ポゼッションの面などでさらに自分が向上できると思った」とその理由を話す。

 清水にはユニバーシアードでのチームメイトであるMF八反田康平、MF河井陽介をはじめ、FW大前元紀やFW高木俊幸ら同世代の多くが主力としてプレーしている。入団後については「河井くんのポジションや、中盤の3枚、ワイドのところ」と自らがプレーするポジションを想定。先発争いは、し烈を極めることが予想されるが「自信はあります。自分に自信を持ってやるのがプロとして必要だと思うので。ボールを受けて、前を向いてプレーできるところが自分の強み。そこでのプレーで違いが見せられればいいと思ってます」と言い切った。

 また、父親が個性派俳優の六平直政氏ということでも注目を集めるが、進路については「自分のことは自分で決めるという家なので」と父親には相談しなかったという。今は“俳優・六平直政の息子”という肩書がついて回るが、本人は「(そのイメージを)変えれればいいですけど……(父親の)インパクトが強いんで難しいかな」と笑いながらも「でも、いつか変われれば。親父は親父、自分は自分なので」と話した。

 今後は中央大の一員として関東大学リーグの後期リーグを戦い、Jリーガーとして迎える来季に備える。入団までの課題については「もっと得点を取れるようになりたい。スピードや判断を上げていかないといけない」と話し、プロ1年目のシーズンについては「最初が大事だと思う。最初のインパクトでいきたい。自分は途中出場では使えない選手だと思うので、スタメンを取りたい」とキッパリ話した。U-19日本代表では主将も務めた大学ナンバーワンMFがいよいよJの舞台へ羽ばたく。

(取材・文 片岡涼)

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