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[大学選手権]PK献上もDF三竿は積極プレーで先制弾をアシスト

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[1.6 大学選手権決勝 早稲田大3-1福岡大 国立]

 前半2分、左サイドをオーバーラップしたDF三竿雄斗(3年=東京Vユース)はゴール前に鋭いクロスを上げる。すると相手DFに当たってコースが変わったボールは走りこんだMF白井豪(4年=三鷹高)の足元に。白井はダイレクトで左足を振り抜き、早稲田大にあっという間の先制点をもたらした。

「最初からガンガン行こうとは思っていた。狙いはFW2枚が飛び込んでできたスペースに送るつもりだった。ですがうまく相手に当たって、豪くん(白井)の前にこぼれてくれた。得点につながってよかったと思います」。三竿は充実した表情で先制の場面を振り返る。

 ミスした場面でもしっかり切り替えることができていた。オウンゴールでリードを2点に広げた直後の前半終了間際のプレー。DF山地翔(4年=浦和ユース)と競り合ったFW岸田和人(4年=大分ユース)がPA内でバランスを崩す。「よけきれなかった」。背後にいた三竿の足に引っかかりPKが与えられた。だが、「いつもはミスを気にしてしまうのですが、きょうは切り替えてやろうと思っていた。後半もうまく入ることができた。いい緊張感が保ててよかった」と吹っ切れたことが好結果につながったと強調する。

 最上級生となる来季は連覇への重圧とも戦うこととなる。61回の歴史の中で連覇を達成したのは7校(3連覇4校含む)だけ。「来季も優勝しなければいけないというプレッシャーもあるとは思う。でも自分はプレッシャーに思わず、みんなで楽しいサッカーをやりたいと思っています」。貴重な経験を糧に平常心でリーグ王座奪還、インカレ連覇に挑むことを誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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