[1.6 大学選手権決勝 早稲田大3-1福岡大 国立]

　結果的には最高の形でプロに羽ばたくこととなった。大宮アルディージャへの入団が決定している早稲田大FW富山貴光は後半31分にダメ押し点となる3点目を突き刺した。大会MVPも受賞。試合後には「開幕スタメンと2桁ゴール」を高らかに宣言し、Jの舞台での活躍を誓った。

　苦しんだシーズンだった。エースとしての重圧からか、大学屈指のFWもリーグ戦では9得点と2桁に届かず。「得点が取れずチームにどういう風に貢献したらいいか分からなかった」。

　だが大学生活最後の大会での大活躍。古賀聡監督も「彼のインカレにかける鬼気迫る思いを感じていた。ゴールを決めて勝つんだという強い思いでプレーしてくれた」とMVPを獲得した活躍に目を細める。

　卒業後はJリーガーとしてのプレーが待っている。文字通り大学ナンバー1選手となったストライカー。これ以上ない称号を手に、厳しい競争を勝ち抜くことを誓っていた。

(取材・文　児玉幸洋)

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