beacon

[C☆voice84]専修大MF長澤和輝「レベルの高いやりやすさがマリノスにはある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第84回は専修大の全日本大学選抜MF長澤和輝選手(4年=八千代高)です。

 ドリブル、パス、シュートすべてがハイレベルな今年の大学サッカー界を代表するアタッカーは、すでに特別指定された横浜F・マリノスから公式戦デビューも経験。エースのさらなる進化への思いとは?(取材日:4月6日)

―桐蔭横浜大戦(4月6日、6-2で勝利)は立ち上がり苦戦したが
「力のあるチームが上に上がってきている。立ち上がりに失点してしまったんですけど、最初から上手くいくとは思ってなくて、そこからグラウンドが濡れたり、徐々にチームの中でパスが回ったりして結果的に6点取れた。初戦勝ちで終わられたのは良かった」

―6点。強いという印象だが
「まだまだ守備の部分だったり、攻撃の方も6点取れたんですけど、決めるべきチャンスはもっともっとあったと思うので、リーグが進んでいけば、チャンスも少なくなる。この結果に満足することなく、攻撃も、守備の部分ももっともっと練習して改善していければと思います」

―同点に追いつくまでフィニシュが出てこなかった
「まだ前半の途中でもありましたし、後半もあった。確かに前半の途中はシュートが少なかったところもあったんですけど、90分かけてしっかりとひっくり返せればと思っていた。失点した時点での焦りはなかった」

―チームとして全然合わせていない中でもこれだけのサッカーをすることができる
「去年からメンバーはそんなに変わっていないのもありますし、仲川だったり、下田北斗だったり、2、3年やってきた仲間なので、年始に何か月かやっていないことはそんなに気にはならなかった。上へ行った2人がいなくなった守備の部分では落ちるところがあると思うんですけど、チーム全体でFWも、中盤もみんなで補えるようにやっていきたい」

―それでも攻撃力の高さはライバルにとって脅威
「相手もチームとして軌道に乗っていない中で、きょうはグラウンドも濡れていて、自分たちのパスサッカーを出しやすいコンディションでもあった。そんなコンディションに救われて仲間が点を決めてくれたことがこういうスコアにつながった」

―特別指定されたマリノスと専修大学、2つの面で力を見せていくことになる
「横浜F・マリノスの特別指定選手に関しては3か月というくくりでやらせてもらっている。その先どうなるか分からないですけど、きょうこっちの練習に行く、きょうはこっちという中ではなくて、専修の監督とマリノスの監督とが話し合って決めていくことなので、自分はそういう素晴らしいサッカーの中で上手く合わせていくこと。専修のみんなとサッカーをする時間は少し短くなるかもしれないですけど、試合の中で合わせていければいい」

―専修では受けることが多いが、マリノスでは飛び出しも見せていた
「自分はアシストが多かったと思うんですけど、今年はマークにつかれることも多くなると思う。自分が裏へ抜け出すような動きが(きょうの)前半もあったんですけど、ああいうプレーを増やしていけば、足下だけじゃないと相手に思わせることもできる。専修ではまだ出せていないですけど、徐々に増やしていって、相手が離れたら足下で受けたり、嫌なこと、嫌なことをしていければいいと思う」

―マリノスではプロの一員として結果を出さなければならないプレッシャーもある
「自分は特別指定という形でやらせてもらっている。そこを気にしないという訳でないですけど、まだ成長過程だと思っているので、思い切ってチャレンジしてそれが結果につながればいいし、結果が出なければ反省して次に向かうことができればいい。そんなにネガティブに結果を出さなきゃという思いではなくて、思い切りの良さとかプロへ行ったら新人ですし、それを出していければいく」

―プロでやることで自分自身の成長に期待している部分もあるのでは
「専修大学で3年間やらせてもらって、その中で攻撃の軸としてやらせてもらっているのでやりやすさは感じます。でも、専修大学のやりやすさと違ったレベルの高いやりやすさがマリノスにはあると思う。周りのクオリティが高い。周りの速いプレーだったり、高いクオリティに合わせていけるように、またチームに帰っても専修のサッカーに合わせていければと思います。こういう経験を無駄にしない」

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
連載:「College star voice」

TOP