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[C☆voice98]阪南大MF窪田良「戦えるし、上手いなという印象を持ってもらいたい」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第98回は阪南大の全日本大学選抜MF窪田良選手(4年=東京Vユース)です。

 関西の雄、阪南大の大黒柱。身体を張った攻守と正確なキック、そして声でチームに活力を与えるMFの今季の目標とは?(取材日:5月6日)

―立命館大戦(5月6日、1-0)はキツイ試合だったけれど勝ち切った
「今までだったらこういう悪いピッチでは勝ち切れないというのが、ボクが1年、2年、3年の時、結構多かったんですけど、今年しっかりと勝てたことは成長できているのかなと思います」

―ロッカールームでもきょうの試合の勝利は大きいという声があったようだが
「こういう試合を勝てたということは、次の試合へ向けてもいい雰囲気だと思いますし、(コーチの)ソンギさんや(須佐)監督も『内容は全然だったけれど、勝ったことは意味がある』と言っていた」

―勝って当たり前の見られ方をしていると思うが、全国で戦うには
「今は、結構関西リーグでもいっぱいいっぱいの試合が多くて、実際に大産大相手に凄く気持ちを持ってこられた時に負けちゃったりとか、今のままでは全国大会やJ相手には厳しいかなと。ただ、技術的にはみんないいものを持っているので、球際のところで負けない気持ちだったり、守備で弾いてセカンドボールを拾うとか、上手いし、戦えるチームになれば、もう1ランク上に行けると思います。二見とか、(永井)鷹也とか、可児とか上級生が気持ちを見せて下級生が乗っかってきてくれればと思う。(1年生の)江坂とかも凄く上手いんですけど、もうちょいファイトできれば、個人的にもアイツ的にもいい選手になれると思うし、チームにも良い影響が出てくると思う」

―自分自身の役割は
「常にしゃべって守備面で連動させたり、個人的にもボールを奪ってシンプルに散らしたりとか、目立たないかもしれないけれど、陰ながら支えられる存在になりたいと思います」

―前に勢いも出せる部分は全日本大学選抜でも求められている部分
「(全日本大学選抜監督の)吉村さんからも、そういうところを評価していると言ってもらっているし、全日本に来るとみんな遠慮がちになる。ちょっとそういう雰囲気があるので、そこは関係なくしゃべって、盛り上げてというところも評価していると言われているので、それはずっと続けていく」

―言える選手はやはり重要
「上手いだけのボランチだったらいっぱいいると思うし、プラス何があるかと言ったら、そういう引っ張っていく姿勢とかというのは大事かなと思っています」

―その部分にはこだわってきた
「ユースの時から周りがみんな上手くて、何ができるかと考えたら、しっかりと奪ってつけるとか、守備から入った方が評価されていたんで、それプラス上手さの部分も出せたらと思っている」

―将来プロに行く判断基準
「まだそんなに声がかかっていなくて、必要としてくれるところへ行きたいですし、プロに行くならば1年目から活躍しなければいけないでしょうし、そういうチームを選びたいですね。やれるならば上でやりたい。いろいろな人の話を聞いたら、やるレベルで自分の成長度合いも変わってくると言われている。できるならばより高いレベルへ行きたいと考えている」

―阪南大に来てよかった
「他の大学でプレーしている姿を想像できないですし、ここの基準が全国でも通用する基準だと監督とかが凄く言ってくれるし、自分が満足しているようなプレーでも、もうひとつ上の要求をしてきてくれる。それは凄くここに来てよかったなと思えますね」

―打倒関東
「関東出身なのでそれもありますね。関西は関東ほど光を浴びにくい。戦う機会があって倒せば関西もやるなと思ってもらえる」

―天皇杯でのJ撃破にも期待される
「監督もこんなに真剣に狙えるのはあまりないから、みんなで取りに行こうと言っている。形の練習とかも繰り返している」

―一番見てほしいところ
「戦っている姿もそうですし、左足の展開力のところ、スルーパスだったり、戦えるし、上手いなという印象を持ってもらいたい」

―チームについては?
「常に自分たちから攻撃を仕掛けていって、守備になったらすぐに奪い返してという見ている人が楽しいサッカーをしようと言っている。そういう人たちがまた見に来たいと思ってくれるサッカーをしたいです」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「College star voice」

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