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呉屋ハット!関西学院大が首位阪南大下す:関西1部

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[6.16 関西学生リーグ1部第9節 関西学院大4-2阪南大]

 16日、大阪府の高槻市立萩谷総合公園サッカー場で第91回関西学生サッカーリーグ1部第9節の関西学院大対阪南大戦が行われた。5位の関学大が首位・阪南大を4-2で撃破。4位に浮上した。敗れた阪南大は2位に順位を落とした。

 2点を奪われた苦しい前半を、後半の4得点でひっくり返した。関西学院大がリーグ戦で阪南大に勝利するのは2006年以来。実に7年ぶりの白星をあげた。

 序盤から積極的に仕掛けたのは阪南大だった。阪南大は全日本大学選抜の合宿のため、主力組3人が欠場。それでも、そのことを感じさせない攻撃を展開した。前半5分、決定機が早速訪れる。PAでMF外山凌(1年=前橋育英高)のパスをFW工藤光輝(4年=札幌U-18、コンサドーレ札幌加入内定)が突き刺し先制。その後も工藤が左サイドを駆け上がってチャンスを狙うなど、決定機を作り出す。

 17分には、左サイドから切れ込んだFW河田篤秀(3年=阪南大高)が勢いよく放ったシュートはゴールネットを揺らし、2点目。阪南大が2点リードを奪う。前節に続き、立ち上がりの失点を許した関学大は反撃の糸口を掴めず。FW呉屋大翔(2年=流通経済大柏高)やMF関皓平(4年=G大阪ユース)がシュートを放つも、得点に結びつかなった。

 0-2で迎えた後半。追いつきたい関学大が、10分にMF小林成豪(2年=神戸U-18)の突破からPKを獲得。訪れた絶好の機会だったが、呉屋が蹴ったPKは阪南大GK原田直樹(4年=広島観音高)に阻止される。しかし、後半13分。再びPKの機会を獲得した関学大は、DF沓掛勇太(4年=千葉U-18)がきっちりと決めて1点差。阪南大に退場者が出たことで数的優位に立ったこともあり、関学大は流れを大きく引き寄せる。そして21分、MF小幡元輝(3年=名古屋U18)のクロスにFW呉屋が頭で合わせ、試合を振り出しに戻すと、29分にも再び呉屋。小幡、沓掛と繋いだパスを流し込み勝ち越す。後半ロスタイムには、呉屋のこの日3点目となるゴールでダメ押し。後半の4得点で関学大が逆転勝利をおさめた。

 逆転勝利にも、成山一郎監督は「後半良くなったのはひとり退場してもらってから。11人対11人のときは押し込まれていた」と厳しい表情を浮かべた。ただ、後半4得点をあげた攻撃面については「ハーフタイムに人に言われて動くとか人に任せるプレーとかじゃなく、主体的にプレーしろと言っただけ。そこは選手たちがしっかりとやってくれた」と評価した。第9節を終え、前期リーグは9月まで中断する。この日3得点をあげた呉屋は「自分たちのサッカーがしっかり出来るようになればもっと順位も上に行くと思う。夏場でそういうところをしっかりやりたい」とコメント。中断期間にチーム力をあげ、後期に更なる上位を目指す。

(取材・文 北野裕子)

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