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5連覇を目指すも8位終戦、浦和内定の専修大GK福島「本当に悔しい」

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 専修大は5連覇がかかった2015シーズンの関東大学リーグで思うような結果を残すことはできず。6勝8分8敗の8位でシーズンを終えた。全日本大学選手権(インカレ)の出場権も逃し、早々と4年生の“引退”が決まってしまった。

 ゴールマウスを守ってきたGK福島春樹(4年=静岡学園高)は「1、2、3年で連覇していたのに、大学のラストシーズンがこういった形で……。自分たちの時代でそれが継続できなかったことは本当に悔しいです」と唇をかみながらも、「それでも後輩たちがこれからもっともっと黄金期を作ってくれると期待しているので。影ながら応援したいと思います」とエールを送った。

 今季の専修大は開幕から4試合を終えて2分2敗と勝ちがなく、第4節終了時点では最下位に沈んでいた。第5節・慶應義塾大戦(3-1)で今季初白星を手にするも、またも2分1敗と3戦勝ちなし。常に2連勝止まりで浮上のきっかけをつかめないまま、6位から11位の間で低迷を続けると、8位でシーズンを終えた。

 かつて持ち味だった総得点も22戦26点と12チーム中で下から3番目の数字。悔しさが募るばかりの1年だった。それでも守っての総失点は23点と、優勝した早稲田大、流通経済大に次いで少ない数字だ。守備面では一定の結果を残せたともいえるだろう。

 今年初めに早くも浦和レッズへの来季加入が発表された福島。今季は浦和で日々の練習に励み、週末のリーグ戦で大学に合流するという生活だった。尊敬する日本代表GK西川周作とのトレーニングで得るものは多大で、浦和で得たものを大学のリーグ戦で試すという日々だったようだ。

「良くも悪くも課題が見つかるシーズンでした。レッズで練習するなかで、いいことも悪いこともハッキリしてきたので。実戦の場で試す場があるのは本当にすごく大きなことだった。今年のシーズンは1~3年よりもレベルアップは出来た年だったのかな」と振り返る。

 “二束のわらじ”を履きながら、専修大の4年生としてのシーズンを終えた福島は今後について「僕の上には西川周作さんという日本で一番のGKがいるので。その人からいい所を盗んで、盗んだものを発揮できるように日々努力して、一歩でも近づいて追い抜く気持ちでやっていかないといけないと思う。どんな形であれチャンスは必ず来ると思うので。それをものに出来るように日々努力したい」と誓った。

 専修大の2015シーズンは終わったが、浦和は今季のリーグ戦およびチャンピオンシップが残っている。守護神は「専修大のシーズンは終わりましたけど、僕にはまだ浦和の2015シーズンが残っているので、チャンスがあれば食い込んでいきたい。アピールして、どんどんやっていきたいです」と力を込めた。

(取材・文 片岡涼)
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