beacon

[関東2部]東京国際大が中央大に逆転勝利で3位浮上!町田ブライトが5戦連発

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.1 第90回関東大学リーグ2部第5節 中央大1-3東京国際大 東洋大G]

 第90回関東大学リーグ2部の第5節が4月30日、5月1日に各地で行われた。東洋大朝霞グラウンドの第2試合では東京国際大中央大に3-1の逆転勝利。開幕無敗をキープし、3位へ順位を上げている。1年での1部復帰を目指す中央大だが、3連勝はならずに今季初黒星を喫した。

 中央大ではFC東京の特別指定選手としてもプレーしているFW矢島輝一(4年=FC東京U-18)が故障から復帰。4月3日の開幕戦・東京学芸大戦でふくらはぎを打撲し、離脱が続いていたエースがピッチへ戻ってきた。一方で背番号10のFW古橋匡梧(4年=興國高)は前節で頭部を強打した影響から大事を取る形で欠場した。

 互いに慎重な入りとなったが、立ち上がりに流れをつかんだのは中央大。MF寺村介(3年=星稜高)が前線へ顔を出しては好機を演出。開始3分には寺村のパスに抜け出たFW石井光(3年=青森山田高)がPA右からシュート。これはGK伊原清也(3年=聖和学園高)に阻まれたが、立て続けにチャンスを作ると前半15分に前へ積極的な姿勢は実る。

 右サイドから逆サイドへ寺村を経由して大きく展開。DF縣翔平(4年=青森山田高)の絶妙な左クロスに合わせ、GKの目前へMF早坂翔(3年=横浜FMユース)が飛び込む。ゴール前混戦から最後は相手に当たり、ゴールへ吸い込まれた。中央大がオウンゴールで先制に成功。その後も立て続けに決定機を迎えた中央大だが、決めきることはできずに追加点はならない。

 すると東京国際大がワンチャンスを活かして同点弾。MF川上翔平(3年=FC東京U-18)の浮き球からFW町田ブライト(2年=成立学園高)が横パス。受けたMF條洋介(3年=浦和ユース)が右足ダイレクトで叩き込んだ。押し込まれる場面が続く中、「今週シュート練習でやっていた形だったので、いけるかなと思ったら決まった。振り抜くだけでした」という條の鮮やかなゴールで試合を振り出しに戻した。

「立ち上がりから本当に流れが悪かった。でもあのゴールで“ここからいける”という雰囲気になった」と條が振り返ったように息を吹き返した東京国際大は反撃に出ていく。

 前半31分にはDF古川雅人(3年=佐賀東高)から右サイドへ開いたFW浅利航大(2年=水戸ユース)へつなぎ、折り返しを受けた川上がミドルシュート。これはGK置田竣也(4年=星稜高)の好セーブに阻まれる。同33分には自陣で奪った條が前へパス。川上から受けたMF成田悠冴(3年=市立船橋高)がシュートを打つも枠を外れた。

 流れを引き寄せると前半終了間際の44分に逆転に成功。相手のクリアから條の浮き球がPA左へ流れ、ゴール前左のDF中村彰吾(2年=鹿島学園高)がヘディングシュート。「ただボールが良くて、触っただけです」と謙遜するDFの一撃が決まり、東京国際大が2-1と勝ち越した。前半を折り返す。

 迎えた後半、追いつきたい中央大だったが後半45分間ではまさかのシュート0本。矢島へボールをつけられず、サイドからは前節でデビューしたルーキーのFW加藤陸次樹(1年=広島ユース)が仕掛けようとするも、バイタルエリアまで切れ込むことはできなかった。

 すると後半19分に東京国際大がダメ押しの3点目。成田から受けた浅利がPA左へ開いた町田へパス。パワフルなドリブルで持ち込んだFWは倒れこみながらも下半身はぶらさずに左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。町田の開幕から5戦連続の今季5点目で3-1と差を広げる。

 後半25分には町田のドリブル突破からラストパスを受けた川上がPA正面からシュートを打つも、早坂に身体でブロックされた。4点目は生まれなかったものの、最後まで攻め続けた東京国際大が3-1で勝利。今季3勝目を手に入れ、開幕無敗をキープ。3位へ浮上した。

(取材・文 片岡涼)
●第90回関東大学1部L特集

TOP