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[関東]ルーキー躍動の第7節!流大FW原岡や順大MF旗手ら4人が大学初ゴール! 順大FW浮田は3点目

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 第90回関東大学リーグ1部の第7節が14、15日に各地で行われた。今節では18名のルーキーが出場。そのうちの4選手が大学リーグ初ゴールを挙げたほか、順天堂大のFW浮田健誠(1年=柏U-18)は2戦連発の活躍で1年生のなかでは最多となる今季3点目を記録した。

 今節で大学リーグ初得点を挙げたのは、明治大のU-19日本代表MF佐藤亮(1年=FC東京U-18)、流通経済大のFW原岡翼(1年=大津高)、法政大のMF大西遼太郎(1年=磐田U-18)、順天堂大のMF旗手怜央(1年=静岡学園高)の4名だ。

 明大MF佐藤は後半17分から途中出場で左SHに入ると、出場からわずか1分後にゴール。U-19日本代表合流の前日に結果を残した。初得点に安堵する気持ちがあるのかと思いきや「安心というよりもまだまだという感じです」と貪欲な姿勢をみせる。

 また流経大のFW原岡は、筑波大との“茨城ダービー”で1-0の決勝点を記録。後半43分にピッチへ送られると、終了間際の後半アディショナルタイム4分にシュートを決めた。前節は出番がなく、2戦ぶりの出場で結果を残した。

 法政大の大西は4戦連続のフル出場で大学リーグ初得点し、チームの首位浮上へ一役買った。前半8分にドリブルで持ち込んだ味方のパスを受けてシュートを決めて、先制点。法政大はその後にPKで1点を追加、1失点したものの2-1の勝利で今季初の首位に立っている。大西は試合を通じてのシュートは2本に留まったものの、大事な勝ち点3奪取に大きく貢献した。

 順大MF旗手は出場6戦目で待望の初ゴール。開幕戦はベンチ入りも出番なし。第2節で途中出場すると、後半からの出場となった第3節でアシストを記録。第4節から先発出場が続く中、ようやく先発4戦目で結果を出した。味方のシュートが相手GKに弾かれたところ、こぼれを落ち着いて決めている。

 早くも3点目を決めたのは順大のFW浮田だ。15日の慶應義塾大戦で開幕から7戦連続の先発出場。前半23分に1-0とする先制点を記録。チームは2-3で敗れたものの、2戦連発となる今季3点目を挙げた。これまではいずれも途中交代していたが、初のフル出場を果たしている。

 「点が取れてきたのでホッとしたし、嬉しい気持ちもあります」と7戦3発の結果に安堵の表情をみせた1年生FWだが「専修大には2点を取っている1年生FWが2人もいますし、きょうは怜央(旗手)も取っているので」と既に2点を挙げている専修大のFW岸晃司(1年=川崎F U-18)とMF氣田亮真(1年=千葉U-18)、今節で得点を決めたチームメイトの旗手を挙げて、同学年へのライバル意識を露わ。

「そういう競争もあるなかで自分が結果を出さないとチームも苦しい状況になってしまうので、まずは勝ちにつながるゴールが欲しいです」と口にした。今季の順天堂大は連勝がなく、6位につけている。自身の得点をチームの結果につなげたいところだ。

 今節でデビューを飾ったのは慶應義塾大のMF落合祥也(1年=横浜FCユース)。先輩MFに疲労があったため、先発へ抜擢された。起用に応えるべく豊富な運動量で必死にセカンドボールを拾い、果敢な守備でボールを奪っては前へつないだ。その働きを認められ、フル出場。須田芳正監督からは「セカンドボールなどへのポジショニング、読みがいい」と評価を受けた。

 また慶大GK上田朝都(1年=横浜FMユース)、流経大GKオビ・パウエル・オビンナ(1年=JFAアカデミー福島)、DF本村武揚(1年=流通経済大付柏高)、順大DF村松航太(1年=清水ユース)、桐蔭横浜大DF眞鍋旭輝(1年=大津高)、駒澤大DF星キョーワァン(1年=矢板中央高)は先発フル出場。いずれの選手も十二分にチームの戦力として、定着している。

 先発だった専修大DF西村慧祐(1年=習志野高)、氣田、桐横大MFイサカ・ゼイン(1年=桐光学園高)、筑波大DF加藤潤(1年=新潟明訓高)は途中交代。法政大DF加藤威吹樹(1年=広島ユース)と筑波大MF三笘薫(1年=川崎F U-18)は途中出場だった。

 なお、開幕戦からルーキーの出場がない国士舘大だが、今節では今年1月に行われた全国高校選手権で優勝を果たした東福岡高の守護神だったGK脇野敦至(1年=東福岡高)が初のベンチ入りをしている。

(取材・文 片岡涼)
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