beacon

専修大が最下位転落…黄金期創ったOB仲川輝人がエール、大切な四つのことは?

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.2 J2第34節 町田2-1東京V 町田]

 FC町田ゼルビアのFW仲川輝人が母校である専修大へエールを送った。専修大は今週末に行われた関東大学リーグ第16節で順天堂大に0-3の敗戦。残留圏の10位とわずか勝ち点1差とはいえ、7戦勝ちなしで降格圏の11位から今季最低の最下位へ転落してしまった。

 専修大1年時から試合へ出場し、2011年から2014年にかけて、関東大学リーグ4連覇という偉業に大きく貢献。まさに黄金期の中心にいた仲川にとって、母校の2部降格危機は悲しいこと。

「試合の結果は、SNSなどを通じて見ることが多くて、あまり勝ててないなという印象が多かったのですが……最下位とは思わなかったです」と言い、「複雑で悲しい気持ちですし、難しいですね」と表情を曇らせた。

 自身は2014年秋、専修大4年生時に右膝靭帯断裂の大怪我を負い、復帰することなく大学の最終シーズンを終えた。横浜F・マリノスの一員となり、ピッチへ戻ったものの、再び右膝を負傷し手術。迎えた2年目の今季は思うような結果を出せず、次第に出場機会も減っていくなか、今夏に町田へ育成型期限付き移籍を果たした。

 キャリア初の移籍で加入後4試合連続の先発出場。この日の東京V戦では先制点をアシストする活躍をみせた。またチームが退場者を出したため、1トップの位置に入っては守備に奔走するなど、献身的なプレーが目立った。

 新たな環境へ飛び込み、戦い続けている先輩は専修大の後輩たちへ、『大学リーグで勝つために大切なこと』は四つあると話す。 

「自分が3連覇したなかで迎えた4年生の時、プレッシャーをすごく感じたんですけど、そういうプレッシャーを楽しむというのが一つ大事で。あとは、ここで一つ勝ったら、二つ勝ったら、チームとして強くなれると思いながら試合をすれば勝てると思う」

「あとは向上心。そして一対一で絶対に人に負けないこと。その気持ちだけで、メンタルは強くなると思いますし。そこが大事かなと思います」

 現在の専修大ではDF古屋誠志郎(1年=市立船橋高)やFW中杉雄貴(1年=横浜FMユース)、MF岡本勇輝(1年=横浜FCユース)、MF氣田亮真(1年=千葉U-18)、MF鹿沼直生(1年=静岡学園高)らが1年生ながら先発することが多く、未だ慣れない大学サッカーの荒波でもがいている。

 自らも大学1年時からピッチへ立っていた仲川は「思い切ってやることが一番ですね。使ってもらっている以上は、そういうことを期待しながら、監督やコーチも使ってくれていると思うので。自分も1年生から試合に使ってもらっていましたけど、そういう思い切りの良さを出していければいいと思います」とエールを送った。

(取材・文 片岡涼)

TOP