beacon

[関西]大一番は大体大が制す、立命に先制されるも逆転勝ち!!関学大、関大のインカレ出場も決定

このエントリーをはてなブックマークに追加

逆転勝利の大阪体育大がインカレ出場権を獲得

[11.13 第94回関西学生サッカーリーグ後期第11節 立命館大1-2大阪体育大 ヤンマー]

 第94回関西学生サッカーリーグの最終節・後期第11節の2日目が13日、ヤンマースタジアム長居で行われた。全日本大学選手権(インカレ)出場をかけての大一番。4位の大阪体育大は5位の立命館大と対戦。前半に先制されたが、後半にFW古城優(2年=堺西高)の得点で追いつき、MF末吉塁(2年=初芝橋本高)のゴールで逆転。2-1で勝利した。この結果により、3位以内を確定させた大阪体育大は4年連続19回目のインカレ出場が決定。敗れた立命館大は5位で全国行きを逃した。また、関西学院大関西大の4位以内も確定し、冬の大学日本一決定戦へ臨むことになった。

 関西のインカレ出場は全部で4枠。既に優勝を決めている阪南大を除き、残る3枠を4校で争っている。1試合を残す関西学院大(+20)、全試合消化の関西大(+14)、大阪体育大(+9)が勝ち点40で2位から4位へ並んでおり、立命館大が勝ち点39(+13)で5位へつけている状況でリーグ最終日を迎えた。

 引き分け以上でインカレ出場決定の大阪体育大は、前節・近畿大戦(5-2)から先発を一人変更。DF菊池流帆(2年=青森山田高)がベンチ外でDF平田健人(2年=星稜高)がDF秋山拓也(4年=愛知産業大三河高)とともにCBを務めた。

 全国切符を手にするために勝つしかない立命館大は、前節・阪南大戦(3-1)から先発の変更はなし。今季15点を挙げているFW木藤舜介(2年=東福岡高)とFW佐々木宏太(3年=作陽高)が2トップを務め、大分入り内定のMF國分伸太郎(4年=大分U-18)が2列目右、この日町田入りが発表されたDF大田隼輔(4年=桐光学園高)が右SBへ入る4-4-2システムで大一番へ臨んだ。

 互いに静かな試合の入りとなったが、徐々に大阪体育大が押し込む。前半15分過ぎからは立て続けにチャンスを演出。前半15分、右サイドからMF池上丈二(4年=青森山田高)のFKにゴール正面のMF森永佑(2年=帝京大可児高)が頭で合わせるも、枠を外れる。

 同17分には池上が自らドリブルで持ち込み、シュートを放つがGK白坂楓馬(2年=桐光学園高)にキャッチされた。同18分にはカウンターで決定機を迎えるが、左サイドMF末吉塁(2年=初芝橋本高)の折り返しは力なくGKに止められた。

 すると耐える時間の続いた立命館大がファーストチャンスをものにした。前半24分、ルーキーMF竹本雄飛(1年=広島ユース)のシュートがGK立川小太郎(2年=初芝橋本高)の指先をかすめてポスト左を叩くが、こぼれに反応したのは木藤。冷静に足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。立命館大が先制に成功。木藤の得点ランキングトップタイとなる今季16点目でインカレ出場を引き寄せる。

 追いつきたい大阪体育大は前半33分、左サイドから仕掛けた池上がゴールライン際で粘るが身体を張ったDF池松大騎(4年=京都U-18)とMF清水航輔(3年=京都U-18)に弾かれる。同42分にはPA手前左から仕掛けた末吉がシュート性のクロスを入れるもポスト右へ逸れていった。立命館大リードの1-0で前半を折り返す。

 互いに交代なく後半は始まった。このままでは全国行きを逃すことになる大阪体育大は果敢に攻める。後半6分、PA右へ仕掛けた池上が折り返すもDF大田隼輔(4年=桐光学園高)に頭で弾かれる。直後には右サイドから持ち込んだFW大田賢生(2年=星稜高)から末吉を経由し、最後は池上がゴール前へボールを入れるが、またも大田に阻まれた。同8分、池上の右クロスはDF重松勇樹(1年=中京大中京高)にクリアされた。

 押し込み続けると、この攻撃は実る。後半24分、右SB小川明(2年=履正社高)のクロスからゴール前へ詰めていたFW古城優(2年=堺西高)がゴールネットを揺らした。前節でハットトリックを達成していたFWのゴールで大阪体育大が1-1に追いつき、インカレ出場を手中に戻す。

 状況が一変し、互いに交代カードを切る。大阪体育大は後半24分に森永佑(2年=帝京大可児高)に代わり、江郷下奨(2年=東海大付仰星高)を投入。同30分には後藤虹介(4年=飛龍高)に代え、田中駿汰(1年=履正社高)を入れた。

 対する立命館大は後半27分、FW佐々木をFW松下英右(1年=京都U-18)に代え、同28分にはMF中野匠(3年=広島ユース)に代わり、MF永井健人(4年=立命館宇治高)。同32分には竹本に代えて、MF高畑智也(4年=滝川二高)を入れた。

 インカレ出場を手にするために、二度目のリードを奪いたい立命館大。國分のクロスやセットプレーでチャンスを得るが、枠を捉えることはできず。ゴールネットは揺らせない。

 逃げ切れば全国行きの大阪体育大は慌てずに攻める姿勢も示しながら、試合を締めにかかる。後半39分には同点弾の古城に代わり、FW林大地(1年=履正社高)を入れた。すると後半アディショナルタイム1分に、大阪体育大は全国行きを決定付ける追加点。出場直後のルーキー林のパスから末吉が決めた。

 2-1で試合は終了。勝ち点3を手にした大阪体育大が暫定2位に浮上し、3位以内を確定。4年連続19回目のインカレ出場を決めた。一方、先制した立命館大だったが後半の2失点で敗戦。6年ぶりのインカレ行きは叶わなかった。

(取材・文 片岡涼)
●第94回関西学生リーグ特集

TOP