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[MOM445]東京農業大MF影森宇京(2年)_最前線で目覚めた東農大の“カミカゼ・ウキョウ”

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“カミカゼ・ウキョウ”が東京農業大を牽引

[6.4 関東大学2部L第8節 早稲田大1-3東京農業大 中央大多摩C]

 東京農業大は約1か月ぶりの勝利となった。直近4試合を1分3敗としており、5試合ぶりに白星を獲得。MF影森宇京(2年=浦和ユース)は「最近勝てていなかったので久々の勝利はうれしい。でもここまで無敗の早稲田大相手に勝てたっていうことが自分たちの中ではすごく大きい」と首位・早大からの大金星に喜びを示した。

 試合は拮抗したまま進むと、前半36分に東農大がミスを逃さず攻撃を仕掛ける。左サイドを突破したMF手塚竣一朗(3年=新潟U-18)が中央へクロスを送ると、詰めた影森がゴールに押し込み、先制に成功する。すると同43分、今度は中央で影森がボールを奪い、裏に抜けたMF中野椋太(2年=武相高)に絶妙なスルーパス。中野が冷静にゴール右隅に決め、前半でリードを2点に広げた。

 後半に入り早稲田大に1点返されるも、後半40分に東農大DF渡辺太一(2年=山梨学院高)が3点目を決め、3-1で試合終了。公式記録上で東農大はシュート3本と、少ないチャンスを確実に決めきって白星を飾った。

 影森は1ゴール1アシストを記録し、前節・日大戦(1-1)に引き続き2戦連続ゴール。この活躍について「最近センターフォワードをやることになって、そこにいるときは得点はしなければいけない」と本人は語る。

「シーズンが始まる前にも数回センターをやったことがあったけど、開幕後は東海大戦(2-0)以外は右サイドがほとんど。でもここ数試合やってみて、結果も出てきているし、自信にもつながっています」と今では右よりもセンターのほうがやりやすいという。

 その活躍に三浦佑介監督も「彼はいい選手。左利きでボールの持ち方が独特」と太鼓判を押す。しかしまだ改善部分もあり「運動量やメンタル的な波があるので、そういうところの甘さがなくなってくると、さらに上へつながっていく選手だと思う」と期待をのぞかせた。

 センターに慣れてきたことで、サイドで培った強みをうまく生かそうともしている。「ドリブルが好きなので、前向きにボールを受けながらのドリブル突破をセンターでもできれば」と相手に脅威を与える選手として、自分なりのセンターフォワード像を形成しようとしていた。

 “宇京”の由来を聞くと、両親がレーシングドライバーの片山右京氏のファンということで、漢字は違えど参考にしたという。臆せずに最前線を走る姿から通称“カミカゼ・ウキョウ”と呼ばれていた片山氏のように、東農大の最前線をセンターフォワード・影森宇京が牽引していく。

(取材・文 石川祐介)
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