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[関東2部]逆境跳ね返した東農大は5戦負けなし!FW影森の同点弾で神大とドロー

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東京農業大が追いつき、神奈川大とドロー

[6.24 関東大学2部L第11節 神奈川大1-1東京農業大 国士舘大町田C]

 第91回関東大学2部リーグ前期最終節にあたる第11節が24日に行われ、国士舘大学町田キャンパスサッカー場の第1試合では、神奈川大東京農業大が対戦。1-1の痛み分けで勝ち点1を分け合い、前期を折り返した。

 前半は互いに攻撃の形をつくっていく。神奈川大は前半8分、左サイドを突破したDF石渡旭(3年=静岡学園高)が切り込んで右足シュートを放つが枠外へ。同10分、MF河村英侑(4年=川崎F U-18)が左サイドからクロスを上げるも、FW吉田蓮(3年=新庄東高)のシュートはミートせず、再び枠外に流れた。

 前半16分、東京農業大は相手ファウルから素早くリスタートし、MF手塚竣一朗(3年=新潟U-18)がMF影森宇京(2年=浦和ユース)にスルーパスを送るがオフサイド。同19分、PA内に進入した影森がMF中野椋太(2年=武相高)に送ったパスは守備ブロックに阻まれる。三浦佑介監督が「固い試合になる」と予期していた通り、前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入り、神奈川大が均衡を破る。後半14分、MF野澤祐弥(4年=富山一高)の右CKからPA中央のFW吉田蓮(3年=新庄東高)が押し込み先制に成功。野澤のアシストとはならなかったものの、今季7得点目になった吉田との好連係で試合のペースを握っていった。

 東京農業大は劣勢を打開するためにDF渡辺太一(2年=山梨学院高)を投入。影森を1列下げ、最前線で得点を決められる渡辺を左に、左足で切り込める中野を右のトップにそれぞれ配置した。しかし「影森の良さが消えてしまった」(三浦監督)ため、再び影森をトップに戻すと、これが功を奏して終盤に同点弾が生まれた。

 後半42分、自陣PA手前のMF石田明(1年=三菱養和SCユース)が激しいタックルで相手の攻撃を防ぎ、すかさずMF牧寛史(3年=川崎F U-18)につなげる。そのまま中盤から運んだ牧が最前線の影森に絶妙なパス。PA内左に進入した影森は冷静にゴール右隅に流し込み、今季4得点になるチーム待望の同点弾を決めた。

 試合はそのまま終了し、前期最終節の熱戦は1-1で幕を閉じた。直近5試合を負けなし(2勝3分)と好調のまま前期を折り返した東京農業大だが、今季就任した三浦監督は「やっぱり厳しいリーグ」と振り返る。「第4節・朝鮮大(0-1)からの3連敗でダメージを負ったものの、選手たちは言い訳しないで問題解決するんだっていう意識で取り組んでくれた。ちょっと苦しかったけど、色んな手応えを得られた前期だったかな」と逆境から成長した選手たちを労った。

(取材・文 石川祐介)
●第91回関東大学1部L特集

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