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最小Jリーガーは柏U-15時代の先輩…湘南内定156cmMF山口和樹「自分も頑張らないと」

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来季、湘南への入団が内定しているMF山口和樹(4年=日本航空高)

[11.5 関東大学2部L第20節 国士舘大1-1東京学芸大 多摩市立陸上競技場]

 身長156cmで注目されるMF山口和樹(4年=日本航空高)だが、ピッチ上では欠かせない存在感がある。今年10月1日の青山学院大戦では、人生初のヘディングによる公式戦ゴールも記録。国士舘大を1部復帰に導いたMFは、来季J1で大暴れする可能性を秘めている。

 今年4月22日に行った天皇杯2回戦の湘南ベルマーレ戦(●0-1)が、入団へのきっかけになったという。延長死闘からほどなくして、山口に練習参加のオファーが来た。「自分に合っているチームだと思った。声をかけていただいたのはすごく嬉しかった」。

 Jリーグに入団すれば、現在柏レイソルでプレーするMF中川寛斗の155cmに次ぐ低身長選手になる。実はこの2人、柏レイソルU-15時代にともにプレー。山口は1学年後輩にあたる。

 奇しくも湘南は、中川が柏レイソルU-18からトップチームに昇格後すぐにレンタル移籍してプロ生活をスタートさせたクラブ。「一つ上にああいう存在がいたので、自分も頑張らないとと思った」と常に刺激をもらっている存在で、今でも試合を見てどういうプレーをしているかを参考にしているという。

 10月29日にJ2優勝を決めた試合は、来季入団するDF坂圭祐(順天堂大)やMF松田天馬(鹿屋体育大)とともに現地観戦し、将来像を確かめ合った。「運動量だったりとか、相手の嫌なポジショニングを取って、ゴールに直結するプレーを意識している」と自身のアピールポイントを語る超小兵MFは、「結果にこだわってやっていかないとプロでは通用しない」と1年目からレギュラー争いに食い込むつもりだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第91回関東大学1部L特集

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