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[MOM489]流通経済大MF渡邉新太(4年)_J2降格新潟の新エースが目標

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MF渡邉新太(右、4年=新潟U-18)が後半39分に奪った今季10点目が決勝点になった

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.18 関東大学1部L第22節 流通経済大3-1慶應義塾大 味フィ西]

 敗れた慶應義塾大は、来季の2部降格が決定した。流通経済大としては3位という順位が確定している中で迎えたゲーム。1-1の後半39分に決勝点を奪ったMF渡邉新太(4年=新潟U-18)は「慶應にも知り合いが結構いた」と複雑な思いで試合に臨んでいたことを明かすも、「とにかく勝つことだけを考えてやった」とリーグ最終戦の勝利を前向きに捉えた。

 リーグ最終戦の得点で、今季の得点は10得点。自身初の2桁ゴールに乗せた。得点の場面については「押し込むだけだった」と謙遜するも、2桁ゴールについては「行きたいなと思ったので行けて良かった」と安堵。ただ「チャンスの割には少なかった」と向上心は忘れない。

 この日、卒業後に入団することが決まっているアルビレックス新潟のJ2降格が決まった。渡邉自身は8月に入団を決めており、特別指定選手としても帯同。8月26日のJ1第24節柏戦では、ベンチ入りも経験した。

 ユース時代までを過ごした“古巣”のJ2降格は残念ではあるが、自身はすでに来季の戦いに目を向けている。「新潟はいい意味でも悪い意味でも外国人に頼る部分がある」と指摘すると、「そこは日本人のストライカーを作りたいというか、自分がそうなれたらいい。そのためには点を取ることが重要になってくる。アピールして、1年でJ1に上げれるように貢献したい」と意気込んだ。

 あとは大学最後の大会、大学選手権を残すだけ。自身が1年生の時、3年前の優勝はピッチで経験した思い出深い大会でもある。「その経験は覚えている。そのDNAを受け継いでいるのは自分たち。優勝して、後輩に受け継いでいってほしい」。この日もDF黒澤丈(2年=流通経済大柏高)、DFアピアタウィア久(1年=東邦高)というフレッシュなCBコンビが試されるなど、大学屈指の選手層はトーナメント戦を戦う上では大きな武器になる。渡邉も「いい選手がいっぱいいる」と手ごたえを語ると、「ターンオーバーとかをうまく使って戦っていきたい」と頭を切り替えた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第91回関東大学1部L特集

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