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代表歴ゼロからプロへ… 東海学園大FW榎本大輝がこだわるドリブルの美学 #ファントムを探せ

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東海学園大FW榎本大輝(4年)

#ファントムを探せ インタビューVOL.7 東海学園大FW榎本大輝(4年)

 ナイキフットボールから、新たなスパイク「PHANTOMVSN(ファントム ビジョン)」が登場した。「ファントム」とは決められた役割で動くのではなく、ゲームを掌握し、決定的な仕事までするプレーヤーのことだ。相対した選手には、まるでファントム(ゴースト)に襲われたかのような脱帽せざるをえないプレーを見せつける。そんな得体の知れない「ファントム」なプレーヤーは日本に存在するのか。はたまた現れるのか。近い将来日本を背負うことを期待された逸材たちにインタビューし、「ファントムとは何か」に迫っていく。第7回は、名古屋グランパスへの入団内定を決めた榎本大輝(東海学園大)の独占インタビュー。

―ナイキのNEWフットボールスパイク「ファントム ビジョン」を着用した感想は?
「すごく軽くて、履いた感じも足の甲のフィット感がある。紐を結んでいなくても結んでいるような感覚がありました。試合でも履いてみたいですね」

―今までスパイク選びでこだわっていたポイントは?
「色は重視してきました。とにかく目立つ色が好きなんです。あと天然皮よりは人工皮が好きです。天然皮だとドリブルをたくさんすると伸びちゃうので。それで人工皮のスパイクを履くようにしています。あと新しいのが出ると、プレーしやすいのかなとはいつも気にしています」

―ナイキのスパイクを選ぶようになったきかっけは?
「中学2年生の時からナイキのスパイクを履いているのですが、きっかけはネイマール選手が履いていたからです。YouTubeで上手い選手のプレーをずっと見ていて、そこでよく見ていたのがネイマールでした。自分のプレースタイルに重ね合わせていました」


―サッカーを始めたきっかけは?
「小学校1年生の時に幼馴染に誘われて、スポーツ少年団に入ってサッカーを始めました。セレクションを受けるようなクラブに入ったのは中学生になってから。でもずっと楽しくサッカーをやろうというクラブだったので、ドリブルばっかりをやっていました」

―身長163cmですが、子供のころからずっと小さい?
「そうですね、ずっと小さいです。でも損だと思ったことは一度もないです。相手の懐に入るプレーとかが上手くなったと思っているし、頭を使えるようになったと思います」

―持ち味はずっとドリブル。
「ずっと足元を大切にするチームを歩んできたので。それをグランパスにも評価してもらったと思っています。特別な練習をしてきたわけでもない。とにかくずっとボールを触っていたという感じです。暇があったらボールを蹴っていました。家でもボールが転がっていれば蹴っていましたし。キャプテン翼の『ボールは友達』じゃないけど、感覚はそんな感じです」

―高校は地元の市立船橋などではなく、中央学院に進学した。
「中学生の時にプレーしていたVIVAIO船橋を通して足元を大事にしているチームがあると聞いて、それで行こうかなと思いました。高校は我孫子市にあって、電車で1時間以上をかけて通っていました。でもいつも楽しくプレーしたいと思っていました」

―大学も東海学園大に進んだ。
「今年から岡山に入った武田拓真さんが高校の先輩で、その繋がりでここの大学に入りました。ずっと高校からやっていて、また一緒にサッカーがしたいなと思っていた。そんなところに(安原成泰)監督が声をかけてくれたので、「是非」という流れです。足元があって、サッカーが出来る選手が多いのも気に入っています」

―大学では同じく名古屋入団が内定している渡邉柊斗と同僚になった。
「渡邉柊斗はナイキの『NIKE MOST WANTED』に選ばれていたので知っていて、一緒の大学じゃないかなと思った。実際一緒にプレーしてみてすごく上手かった。今は怪我しているんですけど、復帰すれば本当にチーム力は全然上がると思います」


―名古屋への入団が決まった。
「3月に初めて練習参加で行って、そこで評価してもらった感じです。でもその時は風間監督とはそこまで話をしていません。練習に行って最後の日に少し話した程度です。『もっとドリブルをしていいぞ』とか本当に少しでした。でもサッカー自体のスタイルが大学と似ていたので練習に入りやすかったです」

―5月にはルヴァン杯浦和戦でデビューも飾った。
「自分の持ち味は出せたと思っています。Jリーグでもトップクラスのクラブが相手だったので、自信になりました。次の長崎戦も出たんですけど、リーグ戦はまた雰囲気が違いました。サポーターを含めて勝ちたいという気持ちが違った。8月には瑞穂でも試合に出ましたけど、今度は声援が違った。大学でも使ったことがなかったので、あそこで試合をすること自体が初めてでした。これからはどんどん出たいですね」

―8月には同期入団となる早稲田大の相馬勇紀が結果を残した。
「自分も出たら持ち味を出せると思っています。相馬は相馬で自分の持ち味を出した。自分は自分の持ち味で結果を残すだけだと思っています」


―今後の目標は?
「将来的には日本代表でもプレーしてみたい。海外でもサッカーしてみたいし、せっかくプロになれたので、自分がどこまで通用するのか確かめたい。浦和戦で出たときに槙野選手に1回だけ意識的に仕掛ける場面があったんですけど、完璧に取られた。これが日本のトップレベルか、と思った。やっぱりドリブルで抜けるような選手になっていきたいです」

「あと僕は代表歴がこれまで全くないんです。それでプロになれたのは運が良かったと思っています。これまでいい人に巡り合ってこれたんだと感じています。お世話になった人たちのためにも自分のプレースタイルを大事にしていきたいです」

―目標とする選手はいる?
「ワールドカップで(エデン・)アザールがブラジル戦でドリブル成功率100%を記録したんですけど、それは本当にすごいと思う。ドリブラーで全然取られないのは本当にすごい。自分もそこを目指していて、そこからどれだけ点に絡んでいけるかだと考えているので。結果を残せる選手になっていきたい。決定的な仕事が出来る選手になりたい」

―大学生活も残りわずか。
「寮生活も初めてでしたが、楽しくやっています。10時半が門限ですが、この辺は遊ぶところが少ない。寮でみんなで楽しく過ごせば何の問題もないです。あと高校時代は引退後にスーパーの総菜コーナーでバイトをしましたが、大学ではバイト禁止。今は親頼みなので、早くプロになってお金を稼いで、恩返しがしたいです」

―残り半年での目標。
「最後のインカレには絶対に出たいですね。インカレには自分は1回しか出たことないですけど、全然違う。楽しいです。全国大会はみんな見てくれているので。楽しまないと良いプレーが出来ないと思っています。とりあえず前期のリーグ戦は1位で折り返せたので、リーグ戦優勝して、監督に恩返しがしたい。それから気持ちよくプロに行きたいです!」


 現在、ナイキジャパンフットボールTwitter公式アカウントにて「ファントム」プレーヤーの目撃情報を集めている。「こいつはファントムだ!」と思う近くのプレーヤーがいれば、ぜひ推薦してほしい。ゲキサカでは今後も様々なプレーヤーを紹介し、「ファントムとは何か」に迫っていく。

★ナイキ公式「#ファントムを探せ」の詳細はこちら
http://gonike.me/phantom_vol7

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